米Microsoftは8月1日、プレビュー提供中の「Microsoft Loop」のWindows用アプリの提供をMicrosoft Storeで開始した。
同社は2021年11月にLoopを発表。最初にMicrosoft 365に組み込まれ、今年3月にWeb版と共にモバイルアプリ(Android、iOS)のパブリックプレビューが始まった。万能デジタルツールまたはワークフローを一元管理できるワークスペースとして人気の「Notion」に対抗するツールとして注目されている。Microsoft StoreでリリースされたWindows用アプリはWeb版をプログレッシブWebアプリ(PWA)化したもので、ネイティブアプリと同様にインストールして扱える。システム要件はWindows 10バージョン19041.0以降。
Microsoftは人を中心に、チームや仲間と共に考え、プロジェクトを進めたり、連携して何かを作り出せるようにLoopを設計しており、同ツールはワークスペース、ページ、コンポーネントの3つで構成される。
ワークスペースはプロジェクトに必要な全てのものを1カ所で整理できるエリアだ。共有スペースであり、日々変化するプロジェクトの状況やチームメンバーが取り組んでいることを把握し、共有目標に向けた進捗状況を追跡できる。
ページはLoopの柔軟なキャンバスであり、コンポーネント、リンク、タスク、データなどを自由にまとめられる。小規模なものからスタートして、アイディアの発展やプロジェクトの進捗に合わせて拡大させていくことが可能。また、必要なものは全て挿入メニューから素早く追加できる。例えば、「/」を入力すると、ラベル、日付、画像、絵文字、表、チェックリストなどが表示され、作業の流れを止めることなくすぐに追加できる。また、「@」を入力すると、文脈に応じたファイルやユーザーの候補が提示される。
そして、リスト、テーブル、メモなどLoopページ上のコンテンツまたはページ全体をコンポーネントに変換し、「Outlook」「Teams」、Web版の「Word」などMicrosoft 365アプリに貼り付けて利用できる。コンポーネントは共有している全ての場所で同期が維持され、コンテンツの編集や修正などが全てに反映される。