まずは、レイトレーシングやDLSSに対応しないゲームとして「レインボーシックス シージ」、「Apex Legends」、「オーバーウォッチ 2」を用意した。レインボーシックス シージはゲーム内のベンチマーク機能を実行、Apex Legendsはトレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレート、オーバーウォッチ 2はBotマッチを実行した際のフレームレートをそれぞれ「FrameView」で測定している。
レインボーシックス シージは、RTX 4060 Tiに対して約2割減、RTX 3070に対して約4割アップと3DMarkと同じ傾向だ。カード電力を見ると、フルHDではRTX 4060 Tiとほぼ同じ。RTX 40シリーズはグレードが下がるごとに消費電力も大きく下がって、優れたワットパフォーマンスを見せてきたが、RTX 4060ではそこまでのインパクトはない。それでも、RTX 3060より大きく性能向上しながら消費電力が20~30W少なくなっている点はさすがと言える。
Apex Legendはフレームレート制限を解除するコマンドを使っても最大300fpsまでのゲーム。ここも3DMarkと同傾向だ。フルHDターゲットのGPUだが、軽めのゲームなら4Kでも楽しめるフレームレートを出せる。
オーバーウォッチ 2もこれまでと同じ傾向だ。ただ、レインボーシックス シージやApex LegendsではRX 7600よりRTX 4060が上だったが、このゲームはRadeonが優位なようで逆転している。ゲームによっては、力関係が入れ替わることがあるということだろう。
続いて、2023年6月2日に発売された「ストリートファイター6」も試しておこう。CPU同士の対戦を実行した際のフレームレートを「FrameView」で測定している。
ストリートファイター6は120fpsまで設定できるが、対戦時は最大60fpsまで。RTX 4060はWQHDまでならほぼ平均60fpsで動作、4Kでも平均56fpsなので十分プレイできるレベルにある。注目は消費電力だろう。フルHDではRTX 4060 Tiがわずか48.5Wと一番低い。今回の中で基本性能に一番優れているため、フルHDならわずかな消費電力で平均60fpsに到達できるということだろう。