アイロボットのロボット掃除機「ルンバ」と、ルンバの設定や操作をスマホから行える「iRobot Home」アプリは、プラットフォームとなるソフトウェアとして「iRobot OS」を採用しています。6月1日には、最新版の「iRobot OS 6.0」をリリース。iRobot Homeアプリへと順次提供されていきます。

合わせて、iRobot OS 6.0を搭載した最新モデル「ルンバ i5」や、お得な2つのキャンペーンも発表されました。ここではiRobot OS 6.0の新機能を中心に、オンライン発表会で語られたポイントを紹介しましょう。

  • より機能アップした「iRobot OS 6.0」の提供が始まりました。マッピング作成や物体回避機能などを強化しています

「iRobot OS 6.0」でさらに賢くなるルンバ

iRobot OSとは、iRobot Homeアプリやルンバ自体(ハードウェア)を動かしたり、機能を提供したりするプラットフォームのこと。iRobot OSを搭載したルンバの場合、アップデートのたびに追加した最新の機能を利用できるようになります(機種間の差はあります)。

2020年にiRobot OSが登場してから、これまで実施したアップデートは5回。「時間指定清掃」や「チャイルド&ペットロック」といった新機能を追加してきました。

  • これまでのアップデートと追加された機能

iRobot OSの大きな特徴は、部屋の中で認識した障害物、ユーザーの利用環境、掃除する部屋の間取りなどの情報を、世界中の1,700万以上のルンバユーザー(Wi-Fiに接続したルンバおよびブラーバ)からクラウドに集めること。このビッグデータをベースに最適化と進化を続けます。クラウド上に掃除のノウハウが蓄積することで、便利な機能やより高精度な掃除能力となって、ユーザーへとフィードバックしていきます。

アイロボットが行ったユーザー調査では、ルンバやブラーバを使っていくにつれ、「部屋の認識が正確になった」「掃除のスピードが速くなった」「掃除のやり残し部分が減った」などの回答がありました。ユーザーはiRobot OSのアップデートによって、ルンバの“成長”を実感しているといいます。

  • ユーザーからの声

最新のiRobot OS 6.0では、大きく3つの機能が加わりました。1つ目は、自動で部屋の名称を登録する「Auto-Room-Labeling」です。対応モデルは、ルンバ コンボ j7+、ルンバ j7/+、ルンバ s9+、ルンバ i5/+、そして床拭きロボットのブラーバ ジェット m6となります。Auto-Room-Labelingは、部屋のマッピングと同時に、部屋の中にある家具や家電を認識して自動で部屋の名前をラベリングする機能です。

  • 追加された3つの機能

マッピング時に冷蔵庫などがあればキッチン、ベッドがあれば寝室といったように自動で認識し、アプリ上に何の部屋かを登録します。部屋のラベリングは、清掃する部屋の指定や、部屋ごとに清掃の頻度を設定・カスタマイズするために必要な作業のため、ユーザー自身で登録する手間が省けるのはありがたい進化です。

2つ目は、マッピングの完成速度が従来の7倍に向上した「Map Learning」機能。対応モデルは、ルンバ コンボ j7+、ルンバ j7/+、ルンバ i5/+です。対応モデルのハードウェアはそのまま、マッピングにかかる時間を大幅に短縮できたのは、上記のAuto-Room-Labelingによるラベリングの手間省略や、走行パターンの改善が大きいそうです。マッピング時の走行パターンは、これまでのジグザグ走行から、壁ぎわをメインに動くパターンへと変わりました。

3つ目は、清掃中にペットの犬や猫を認識して回避可能になった「Pet Avoidance」です。この回避は、床に落ちている電源コードなどの障害物回避と同様に、ルンバ本体が認識すると対象物から離れるように動きます。床で寝ている犬や猫を起こさず清掃できるようになったとのこと。

このほか、特定のエラーが出たときに、すぐアプリへ解決方法を通知するカスタマイズトラブルシューティングなどの機能も加わりました(ルンバ コンボ j7+、ルンバ j7/+、ルンバ s9+、ルンバ i5/+、ルンバ i2に対応)。

新モデルのルンバ i5

  • ルンバ i5。本体サイズは最大直径34.2×高さ9.2cm、重さは約3.2kg。グレーの本体にファブリック調のエンボスデザインを採用しています

新モデルの「ルンバ i5」は、6月1日から販売を開始しています。アイロボット公式オンラインショップでの価格は49,800円と、ルンバの中ではエントリー寄りで価格をおさえたロボット掃除機です。

既存のラインナップに「ルンバ i5+(2023年3月発売)」がありますが、今回のルンバ i5との違いは充電ドック。ルンバ i5+に付属するのはゴミ収集機能付きクリーンベース、一方のルンバ i5には充電のみの「ホームベース」が付属します。

ハードウェアの性能は、現在のラインナップにはない「ルンバ i3/i3+」(順次終売予定)と同等。ルンバ i5はiRobot OS 6.0をプリインストールしている点がルンバ i3/i3+と異なります。

  • 2023年夏のラインナップ

本体は高い掃除性能を持つAeroForce 3段階クリーニングシステムを搭載。サイドブラシと2本のゴム製デュアルアクションブラシ、そして強力なパワーリフト吸引という3つの機能を合わせてゴミを吸引します。

ゴミが多い場所を検知して集中的に掃除するダートテクノロジーや、奥が低くなっている家具の下など狭い場所へ進入してしまうのを防ぐリアクティブセンサーも備えています。

  • 吸引力はAeroVac搭載のルンバ600シリーズ比で10倍

本体にカメラは搭載していませんが、フロアトラッキングセンサーで移動距離や方向を把握しながら移動し、効率的に清掃します。バッテリー残量が少なくなると自動でホームペースへ戻って充電し、中断したところから清掃を再開。最後までやり遂げます。

アイロボットの床拭きロボット「ブラーバ」との連携、スマホ連携、iRobot Homeアプリで清掃履歴が一目でわかる「Clean Mapレポート」機能、Amazon Alexa/Google アシスタント/Siriといった音声アシスタントにも対応します。

6月1日から2つのキャンペーンがスタート

最後に2つのキャンペーン情報について。1つ目は、ロボット掃除機「ルンバ j7シリーズ」「ルンバ i5シリーズ」、床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」を購入すると、期間限定で最大30,000円を還元する「キャッシュバックキャンペーン」です。

  • 6月29日まで、最大30,000円キャッシュバックするキャンペーンを実施

キャッシュバックキャンペーンは、2023年6月29日23時59分までに、全国のアイロボット認定販売店かアイロボット公式オンラインストアで対象機種を購入した人に向けたもの。

製品購入後にWebか郵送にて応募すると、指定の銀行口座にキャッシュバック額が振り込まれます。申込期限は、Webの場合は2023年7月6日23時59分まで、郵送の場合は2023年7月6日の消印有効です。キャッシュバック額は購入する機種によって異なります。

  • 30,000円キャッシュバック:ルンバ コンボ j7+
  • 20,000円キャッシュバック:ルンバ j7+、ブラーバ ジェット m6
  • 10,000円キャッシュバック:ルンバ j7、ルンバ i5+
  • 5,000円キャッシュバック :ルンバ i5

2つ目は、ルンバとブラーバのサブスクリプションサービス「ロボットスマートプラン+(プラス)」において、最初の月額利用料金3カ月分が無料となるキャンペーン。

ロボットスマートプラン+には、「おためし1カ月コース」と、3年間使うと自分のものになる「あんしん継続コース」(6カ月以降は返品解約可能)があり、キャンペーン対象は後者のあんしん継続コースです。

対象モデルは、ルンバ コンボ j7+、ルンバ j7+、ルンバ j7、ルンバ i5+、ルンバ i5、ルンバ i2、ブラーバ ジェット m6(ホワイト/グラファイト)です。月額利用料金は機種ごとに異なります(例:ルンバ J7+は月額3,980円、ルンバ i2は1,280円)。

  • 対象製品と月額料金の一例

新製品のルンバ i5は、ルンバの高い掃除性能と賢さを受け継ぎながら5万円を切る価格が魅力です。ルンバを試してみたい人はキャンペーン期間中の購入も検討してみてください。この価格をいきなり出すのが怖い人は、同じくキャンペーンが始まったサブスクサービスのロボットスマートプラン+で試してみるのも選択肢のひとつです。