Cooler Masterは、COMPUTEXでブースは出しているのだが、会場からシャトルバスを出して、本社ビルでも製品の展示を行っていた。会場のブースは広さが限られており、どうしても新製品の一部しか展示できないが、本社ではサメ型PCやマッサージ付きゲーミングチェアなど、多数の新製品を見ることができた。
同社は、2021年に本社を移転したばかりだという。COMPUTEX会場の南港エリアからはそれほど遠くなく、バスに乗って15分くらいで到着した。本社ビルはなんと、外見がヒートシンク型。このあたりはいかにもCooler Masterらしい。
それでは、今後登場予定の新製品を紹介していこう。
まず目をひいたのが、没入型ゲーミングチェアの「ORB X」だ。まるでSFのような大きなドーム型の筐体は狭い個室のようになっていて、中に座ると、集中してゲームをプレイできる。スピーカーは天井にあり、ディスプレイは別売だが、マルチ画面にも対応する。椅子はリモコンで、フットレスト、リクライニング、前後位置の調整が可能だ。
筆者も座ってみたのだが、非常に没入感が高く、ゲームだけでなく仕事にも良さそう。ただ、大きさが大きさだけに、基本的にはB2Bの製品になる模様だ。
また、これもB2B想定の製品だが、レーシングチェア「DYN X」も面白かった。ゲームの状況に合わせ、シートが振動するようになっていて、レーシングゲームをプレイしてみると、臨場感がものすごかった。開発にあたっては、プロのレーサーからの意見も取り入れたとか。
同社は今回、ゲーミングチェアに力を入れており、中にはマッサージ機能付きという「HYBRID M」も。動作モードは4種類あって、ゲームに疲れたらマッサージ、という使い方ができそうだ。日本での発売は未定だが、グローバルでは今年Q4の発売予定。価格は899ドル程度になる見込みだ。
すでに、ブースレポートで靴型PC「Sneaker X」を紹介したが、本社には、サメ型PC「Shark X」が展示されていた。こちらも完成品PCとして発売を予定しているもので、お腹にMini-ITXマザーボード、背中にグラフィックスカードを搭載していた。
人気格闘ゲーム・ストリートファイターとのコラボモデルも登場予定。用意されるのは、春麗とリュウのケース、クーラー、ゲーミングチェアなど。なぜか電源ユニットだけブランカモデルだが、これは電気攻撃のイメージだろうか。日本ではQ3の発売予定で、いずれも数量限定のモデルになるとのこと。
「NCORE100 MAX」は、オールインワン水冷CPUクーラーと電源が付属するMini-ITXケースだ。面白いのは、横幅が少しだけ広がること。普通の状態だと3スロット厚までのグラフィックスカードに対応するが、4スロット厚のときは、1スロット分だけ広げることで、搭載できるようになる。Q4の発売予定で、価格は5万円以下の見込み。
また「QUBE 500」は、パネルを自分で組み立てるというATXケースだ。製品の梱包パッケージがコンパクトになるため、効率的に輸送できて環境に優しいという。箱が小さいと、ショップも嬉しいだろう。ポップな4色のカラーバリエーションを用意。日本での発売も予定しており、価格は1万円台前半と安くなるようだ。