「マップ」や「株価」、「ブック」といったアプリの設定画面に用意されている「Appのバックグラウンド更新」スイッチ。初期設定でオンにされていますが、不要ならオフにしたい気もするし、変えてはいけないような気もするし...気になるところかもしれません。

この「Appのバックグラウンド更新」スイッチは、前面に表示されているときアプリ(アクティブなアプリ)があるときでも見えないところで(バックグラウンドで)動作し続けることを許可するかどうかを意味します。基本的には変更する必要はなく、初期設定のまま使用することが推奨されます。

iOSでは、アプリは原則としてバックグラウンドで動作しません。起動中のアプリが閉じられたりほかのアプリが起動されたりすると、そのアプリは動作が停止されます。もう一度前面に表示されたときには停止直後の状態から動作を再開できますが、ほかのアプリを起動するなどメモリが不足したときには強制終了され空いた分が回される、というしくみでシステム資源の効率利用を図っているのです。

その例外が、バックグラウンド動作を許可されたアプリです。前述した「マップ」や「株価」など標準装備のアプリのほか、「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」画面に表示されたサードパーティ製アプリは強制終了から除外され、バックグラウンドで動作し続けることが可能になります。

そのスイッチをオフにしてバックグラウンドでの動作/更新を禁止してしまうと、前面に表示されていないときにインターネットからデータを受信する、といった動作ができなくなります。パケット消費量が多すぎて困るアプリへの一時的な対策としては有効ですが、マップアプリではルート案内できなくなる、SNS系アプリではメッセージの受信に気付けなくなる、といった不利益をこうむることになるため、一律に禁止することは避けましょう。

  • 「Appのバックグラウンド更新」はむやみにオフにすべきではありません