iOS 16.4へアップデートするとき、詳細情報にあった「ホーム画面に追加したWeb Appの通知」という一文。Web AppはWEBアプリ、WEBブラウザ上で動作するアプリを共有シートの「ホーム画面に追加」で登録したもの、と推測できたと思います。しかし、それが通知を出すとなると、ピンとこないかもしれません。

ここでいうWeb Appの通知とは、標準化された「Web Push」のこと。それがiOS 16.4以降、PWA(Progressive Web Apps、かんたんにいえばWebページをホーム画面に追加しアプリ化する仕組み)で利用できるようになったのです。App Storeで配布するアプリ(ネイティブアプリ)ではなく、ブラウザで気軽にアクセス可能なWEBサイトから通知を受信できるようになったことは、iPhoneにとって一大進化といえるでしょう。

PWAに対応したWEBサイトをiPhoneのホーム画面に登録すると、そのWEBサイト/WEBアプリからプッシュ通知を受け取れるようになります。プッシュ通知の受信を許可すると、「設定」→「通知」画面に専用の項目が追加され、ネイティブアプリ同様に表示形式やプレビューのオン/オフを設定できます。

たとえば、TwitterのWEBサイトはPWA対応のWEBアプリとしてデザインされているため、ホーム画面に登録したものを開きログインして通知を許可すると、「設定」→「通知」画面にTwitterの項目が追加されます。ネイティブアプリのTwitterがインストール済の場合、Twitterという項目が2つ表示されることになります。それぞれの設定は独立しているため、Twitterを複数アカウントで運用しているときには好都合です。

なお、PWA非対応のWEBサイト/WEBアプリをホーム画面に登録しても、従来どおりブックマーク/ショートカットとして動作するに過ぎません。PWAに対応しているかどうかを確認したうえで利用しましょう。

  • TwitterのWEBサイトをホーム画面に登録すると、通知設定画面にTwitterの項目が増えます