日本空港ビルデングは3月29日、羽田空港 第1・第2ターミナル内での一般利用者の写真撮影に関して、収益化を伴う撮影やライブ配信には事前申請が必要である旨を告知した。

同社が事前申請を要求しているのは「SNSなどで収益化を伴う撮影やライブ配信を行う」人。撮影日の3営業日前(土日祝除く)までに企画書を用意したうえで、申請フォームからの送信および承認を受けるようアナウンスしている。必要事項は以下の通り。フォームの投稿前には、撮影上の禁止事項(空港スタッフや保安検査場の撮影禁止など)が列挙されて確認できるようになっている。

  • 具体的な撮影内容、目的
  • 撮影者名
  • 連絡先
  • 日時※
  • 場所※
  • 掲載予定※
  • 掲載媒体名(アカウント名やURL等)※
    (※印のついた項目は撮影申請フォーム記載事項のため省略可)

当初(3月28日発表)の告知では、「一般のお客さまがブログやSNS、インターネット等、大衆への公開を目的とした撮影をされる場合」に事前申請が必要と記載されていた。そのため、一般の旅行者が空港での記念写真をSNSに投稿するとき、逐一同社の事前承認を取らないといけないのかと物議を醸していたが、現在は上記のように対象を書き換えている。

さらに、「一般のお客さまがターミナル内で旅の記念撮影など、個人で楽しまれる趣味の範囲での撮影につきましては、申請は不要でございます」とも目立つ形で注記を追加した。

日本空港ビルデングの広報担当者に問い合わせたところ、今回の告知はターミナルの一区画を長時間占有して行われることの多いライブ配信や収益化撮影に対して、円滑な施設利用のために運営側が事前把握する目的で行ったものとのこと。

一般利用客によるSNS向けの写真撮影や投稿は「全く問題ない」ともコメント。そのため、空港での記念撮影やSNS投稿は今後も心置きなく行ってよさそうだ。