新技術に批判的なアート作品などを制作するアーティスト・Mac Pierce氏は、赤外線カメラから逃れるための独創的なプロジェクト「The Camera-Shy Hoodie」を発表。このプロジェクトで、監視カメラに映った着用者の顔を見えなくするパーカーが開発された。

「The Camera-Shy Hoodie」は、赤外線カメラから完全に顔を隠すためにデザインされたパーカーだそう。一見普通の黒いパーカーなのだが、実は胸から肩、背中にかけて12個の赤外線カメラと同じ波長の赤外線LEDが縫い込まれているのだ。この赤外線LEDを起動すると、赤外線カメラの目を眩ませることができるのだという。起動は、フードの袖にスイッチが埋め込み行なっているそうだ。

  • 赤外線カメラに顔が映らない「匿名性の高いパーカー」が開発される

    一見普通の黒いパーカーなのだが……

  • 顔が輝いている(笑)。監視社会で匿名性が守られるパーカーだ

仕組みとしては、この赤外線LEDをカメラに向け、ストロボに同調させると、防犯カメラの映像が露出オーバーになり、自動露出が明るさを補正しようとし、着用者の顔が明るい光で見えなくなるのだとか。

このパーカーに使用されている部品や、設計図などは公開されているので、誰でも作ることができる。費用は大体200ドル(約27,000円)ほどかかるようだ。

ちなみに、Pierce氏は以前にも同様に監視カメラを欺くようなプロジェクト「The Opt-Out Cap」として、顔検出・認識システムに対して着用者を認識できなくするキャップを開発している。

  • 「The Opt-Out Cap」原始的だが嫌いじゃない

ネット上では「これ大好き」「これはすごい」「いいですね👍」などの声が寄せられた。