ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン「JBL TOUR PRO 2」を3月10日に発売する。価格は33,000円。カラーはブラックとシャンパンゴールドの2色。

  • JBL TOUR PRO 2

1.45型の液晶ディスプレイを備えたスマート充電ケース付きの完全ワイヤレスイヤホン。イヤホン本体や充電ケースのバッテリー残量、現在時刻を画面表示でき、音楽再生/一時停止・曲送りや曲戻し、音量調整をケース上から操作可能。さらにこれまで「JBL Headphones」アプリから行えていた各種操作や設定も、スマホなしでケースから直接行える。

海外市場では先行して「HARMAN EXPLORE AUTUMN 2022」(2022年8月)や、「CES 2023」(2023年1月)にあわせたタイミングで披露されており、今回国内での発売日や価格、仕様が正式に決まった。短期間ながら実機を試用できたので、ファーストインプレッションもあわせて参照してほしい。

  • JBL TOUR PRO 2(ブラック)

  • JBL TOUR PRO 2(シャンパンゴールド)

発売を記念し、先行予約および対象期間内に購入した人にもれなく専用充電ケースカバーをプレゼントするキャンペーンを実施。2月16日から3月31日までの間に購入し、発売日(3月10日)以降4月9日までに、応募受付ページから所定の手続きに従って応募する必要がある。詳細は特設サイトを参照のこと。

TOUR PRO 2の詳細

JBLは2020年に初めてのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン「CLUB PRO+ TWS」を投入している。今回「CLUB PRO+以来のフルモデルチェンジでTWS(完全ワイヤレスイヤホン)の『新基準』を創る」という発想のもと、3年ぶりとなるフルモデルチェンジを行い、音質や装着感、操作感を高めたのが新製品の「TOUR PRO 2」となる。

イヤホン本体は独自のショートスティック型で、フィット感や装着性を高めている。内部にはJBL製品として初めてDLC(Diamond-Like Carbon)コーティング振動板を採用した、10mm径のダイナミック型ドライバーを搭載。「JBLらしい深くキレのある低音と、クリアで抜けの良い中高音域、そして微細なディティールまでも鮮やかに再現する、高い解像度によるサウンドクオリティを提供する」としている。

  • 内部構造。10mm径ダイナミック型ドライバー(左)には、JBL製品として初めてDLC(Diamond-Like Carbon)コーティング振動板を採用した

ハイブリッド式ノイズキャンセリング(NC)機能に加え、リアルタイムで周囲のノイズ成分を検出し、NCをかける周波数帯とその度合いを調整するリアルタイム補正機能も搭載。高いノイズ低減性能を追求した。このリアルタイム補正機能をオフにした場合は、周囲の状況や好みなどに応じてJBL Headphonesアプリ上から7段階でNC効果を調整できる。

JBL独自の空間サウンド機能も利用できる。頭部伝達関数(HRTF)などのアルゴリズムを掛け合わせ、頭外に音響空間を作り出すという独自開発の空間サウンド技術を初めて搭載。動画や音楽、ゲームの各コンテンツに合わせた設定が可能で、「あらゆるコンテンツで広がりのある音響空間を楽しめる」としている。ほかにも、個人の聴覚特性に最適化する「Personi-Fi 2.0」などで好みのサウンドにカスタマイズすることも可能だ。

クリアな通話を提供するように設計された片側3つずつ合計6つのマイクを搭載し、新たに風切り音の対策も施して通話性能と安定したノイズキャンセリング性能を発揮できるようにしている。

イヤホンを装着したまま外の音を聞けるアンビエントアウェア、トークスルーといった機能が利用可能。また、ボイスアウェア機能を使うと、イヤホンに戻されるマイク入力の音を制御して、電話中や会議中に自分の声が聞こえるようにするため、必要以上に大きな声で話さずにすむとする。片側のイヤホンのみで使えるデュアルコネクト機能も装備する。

  • TOUR PRO 2の利用イメージ

世界初をうたう、1.45型タッチディスプレイを搭載したスマート充電ケースが付属。JBL Headphonesアプリ上で行える各種操作をこのケースからも行え、スマホを取り出したり、接続しているデバイスに依存したりすることなく、さまざまな機能がPCやゲーム機などでも使えるようになる。着信通知や終話操作、スマホに届いたメールやSNSなどの通知メッセージの簡易表示も行える。

Bluetooth 5.3に準拠し、対応コーデックはSBC、AACに加えて後日LC3にも対応予定。また、今後のファームウェアアップデートでLE Audioのサポートも予定している。ほかにも、同時に2台の機器に接続するマルチポイント機能に対応する。

NCオン時の連続再生時間はイヤホン単体で約8時間、充電ケース込みで約24時間。NCオフ時はイヤホン単体で10時間、充電ケース込みで30時間。ケースはUSB Type-C充電とワイヤレス充電両対応。15分の充電で約4時間音楽を聴ける、急速充電もサポートする。イヤホン本体はIPX5防水対応。充電用USB-CケーブルとS/M/Lの3サイズのイヤーピースが付属する。

  • スマート充電ケースの利用イメージ