iPhoneでポートレートモードといえば、カメラアプリに搭載された「一眼レフカメラのようなボケ味を出せる撮影機能」です。だからこの撮影モードを利用すべき場面があるとすれば、ボケ味や遠近感のある写真、被写体を際立たせた写真を撮影したいときということになります。

ポートレートモードでは、複数のレンズで撮影した画像を合成し、擬似的に背景をボケさせます(iPhone XRは例外的に1つのレンズで撮影)。そこが一眼レフカメラとの大きな違いで、長所にも短所にもなりうる特長です。

適した使いかたとしては、名称のとおりポートレート(肖像写真)の撮影が挙げられます。通常撮影では全体にピントが合った写真になりますが、ポートレートモードでは人物にピントが合い背景がボケた写真に仕上がります。人間にかぎらず、美味しそうに見せたい料理、存在を強調したいアクセサリーについても、ポートレートモードが役立ちます。撮影後でも被写界深度を調整すればボケ具合を変更できる、というメリットもあります。

一方、ポートレートモードを使うべきでないシチュエーションも存在します。被写体の検出はAIが行うため、生い茂る植物の葉や雲など輪郭が複雑だったり曖昧だったりする被写体は、うまくボケないことがあります。金属やガラスといった光を反射するものも、背景との境界が検出しにくくボケが不自然になりがちです。

風景のように広い範囲を写すときも、ポートレートモードは適していません。「被写体を2.5メートル以内に配置してください」と警告されたときには、被写体に近づくか通常モードに切り替えましょう。暗い場所も、ポートレートモードが苦手とするところです。そもそも背景が暗いとボケ味がわかりにくいこともあり、夜景を撮るときは通常モード/ナイトモードがお勧めです。

  • 「ポートレートモード」には撮影後にボケ味を調整できるなどのメリットがありますが...