レノボ傘下のモトローラは1月5日、Androidスマートフォン「ThinkPhone by Motorola」を発表した。数カ月以内に米国、欧州、中南米、中東、オーストラリアおよびアジアの一部の国で順次発売される。

  • ThinkPhone by Motorola

    ThinkPhone by Motorola

ThinkPadシリーズ30周年を祝う記念製品のひとつで、スマートフォンとしては初めてThinkブランドが冠された。ThinkPadに最適なコンパニオンデバイスとしてPC連携機能を強化したことや、ビジネスユースも見据えた強固なセキュリティ機能やデバイス管理機能を充実させたことが特徴。

PC連携機能には「Think 2 Think」という総称が付けられ、ThinkPad X1 Carbon Gen 11をはじめとするThinkPadシリーズ各機種に対応する。クリップボードの同期やファイル転送などシームレスにデバイス間でデータのやり取りができるほか、ThinkPhoneをPCのWebカメラ代わりにしたり、PC側からワンクリックでThinkPhoneのテザリング機能を立ち上げることもできる。

  • カーボン調の背面やトラックポイントを模した赤いボタンがThinkPad風味。壁紙も見覚えのある図柄だ

    カーボン調の背面やトラックポイントを模した赤いボタンがThinkPad風味。壁紙も見覚えのある図柄だ

外観もThinkPadのイメージを踏襲したデザインとなっており、背面はThinkPad X1シリーズの一部モデルで見られるようなカーボン柄で、右下に「ThinkPhone by Motorola」のロゴが入る。側面には電源キーや音量キーとは別に、トラックポイントをイメージしたと思われる赤色のカスタマイズキーを搭載。Microsoft Teamsを介したプッシュ・トゥ・トーク機能などを割り当てられるという。

ハイエンドスマートフォン向けSoC「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載し、5GやWi-Fi 6Eに対応する。ディスプレイは6.6インチフルHD+。カメラ構成の詳細は公開されていないが、メインカメラには約5,000万画素の高画素イメージセンサーを採用する。68Wの急速充電に対応し、専用充電器が付属する。