Twitterは11月30日(米国時間)、ユーザーがフォローしていないアカウントのツイートを含む「おすすめ」ツイートを、全てのユーザーにより積極的に提供する変更を明らかにした。

Twitterの「ホーム」は、右上のスパークル(きらきら星)アイコンから「トップツイート」と「最新ツイート」に表示を切り替えられる。「最新ツイート」は、フォローしているアカウントのツイートが最新のものから順番に表示される。「トップツイート」では、ユーザーがフォローしているアカウントを中心に、ユーザーが関心を持つと思われるおすすめツイートが表示される。

おすすめツイートは、ユーザーが普段からたくさんのやり取りをするアカウントや反応したツイートなど多くの要素から選択される。Twitterをよく利用している場合、おすすめツイートはフォローしているアカウントからのツイートが主に表示され、フォローしていないアカウントからのおすすめは一部に限られた。

しかし、Twitterはプラットフォームで最良のコンテンツを全てのユーザーに見てもらいたいと考えており、これまでプラットフォーム全体からのおすすめをあまり見たことがない可能性がある人を含め、全てのユーザーにおすすめツイートの提供を拡大するという。

おすすめツイートは健全な会話を促すことを目的としており、スパム行為や有害な行為を行ったアカウント、暴力描写やヘイト表現をTwitterプロフィールの要素に含むアカウント、Twitterのルールに最近違反したアカウントなどはおすすめの対象にはならない。どのようなツイートがおすすめされるかは、ヘルプセンターの「おすすめへの取り組み」で確認できる。

より多くのユーザーがおすすめツイートを見ることで、おすすめのアルゴリズム制御が向上し、広告面でもより効果的に広告を提供できるようになる。TikTokが成功しているように、コンテンツの発見を求めるネットユーザーのニーズは強い。しかし、過去にTwitterがトップツイートの表示を前面に出した際には、一部のユーザーからの強い反発に直面した。アルゴリズムでキュレーションしたコンテンツを提供するように最初から作られたTikTokと違って、TwitterやInstagramはユーザーが知っている人々をフォローし、そのネットワークからの情報やコンテンツを効率的に得られるように設計されている。そのため、サービスのTikTok化を拒むユーザーが少なくない。