LINEは10月26日、音声アシスタント「CLOVA」を搭載するスマートスピーカー/スマートディスプレイの販売を10月31日に終了すると発表した。各製品におけるCLOVA Assistantの音声機能の提供は2023年3月末までとなる。

  • LINE CLOVAの歴代デバイス

    LINE CLOVAの歴代デバイス

同社は2017年、GoogleやAmazonの競合製品が日本に上陸する直前に、スマートスピーカー「Clova WAVE」(注:当時の名称)を発売。その後も数機種のスマートスピーカーと画面付きのスマートディスプレイを展開してきた。

CLOVA WAVE、CLOVA Friends Dock、CLOVA Friends、CLOVA Friends Mini、CLOVA Deskの販売は10月31日をもって終了する。各CLOVAデバイスでは2023年3月30日をもって音声操作による各種機能が利用できなくなる。オフラインのBluetoothスピーカーとしては引き続き動作するが、設定項目の呼び出しに音声アシスタントが必要なため、サービス終了までにペアリング設定を済ませておく必要がある。

なお、購入から1年未満のユーザーに対しては代金の払い戻しを行う予定。手続きの方法は後日、CLOVAの公式SNSアカウントやスマートフォン用アプリ内のお知らせ欄で案内する。

なお、今回終了するのはCLOVAデバイスの販売および自社デバイス向けの音声アシスタント機能のみだ。同社は2020年にAI関連サービスをCLOVAブランドに統合しており、再編後のCLOVAのサービス群には旧Clovaの音声アシスタントのほか、企業向けのチャットボット/OCR/音声認識/画像解析などのAIソリューションAPI(旧LINE BRAIN)なども含まれている。それらのCLOVAデバイス以外のサービスに終了の影響はない。