テクノロジーの祭典「日経クロステック EXPO 2022」にて、世界初となる「乗車可能な4足歩行ロボット」が登場し、ネットで「夢あるな~!」と注目が集まっている。

  • 世界初の乗車可能な4足歩行ロボットが登場し、ネット「夢がある」「ゾイドかな」

    見るからに楽しそう。スターウォーズのAT-ATウォーカーも思い出す。どれくらいの速度が出るのだろう

日経クロステック EXPO 2022は、「社会を変革する技術」「企業/産業を変革する技術」「人材/働き方を変える技術」がテーマの展覧会。オンラインにて、最新テクノロジーに関する魅力的なコンテンツを配信する。会期は10月11日から21日までだ。

今回話題の世界初となる乗車可能な4足歩行ロボットは、ジェットコースターなどの遊戯機械などを手掛ける大阪府の企業・三精テクノロジーズが開発した。大きさは全長3.6メートル、全幅約2.0メートル、高さは約2.1メートルとなっている。背中に座席があり、最大4人搭乗することが可能で、象のようにゆったりと歩き回るのだそう。

同社は、2月にプロトタイプ機(pdfが開きます)の4足歩行型の乗り物を開発していた。これは、搭乗者が身体全体で歩行時のダイナミックな動きを体験できる新感覚の乗り物だとされている。こちらは全長3.4メートル、全幅1.6メートル、高さ1.9メートルで、今回の展覧会に登場するロボットと大きさはほとんど変わらない。ロボット制御ソフトウェアにはアスラテック社のロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」を採用しており、搭乗者やオペレーターが専用のコントローラーで自由に操縦できるのだとか。プロトタイプ機では外装が取り付けられていない状態だったが、メカニックデザイナー・天神英貴氏の協力のもと、外装のデザインを進めていた。

同展覧会では、ロボットが動く仕組みの解説や、ロボットが完成するまでの裏側を記録した映像も初公開するとしている。ロボット制御ソフトウェアを担当したアスラテックのロボットクリエイター・吉崎航氏や、ロボットの外装デザインを担当したメカニックデザイナー・天神英貴氏が4足歩行ロボットへの想いも語るとのこと。そんな「巨大4足歩行ロボ」の制作の舞台裏を見られるのは、10月20日17時35分からだ。

ちなみに、三精テクノロジーズは以前にも乗用可能なロボット「J-deite RIDE(pdfが開きます)」を開発している。このロボットは、2018年4月にアスラテックと、BRAVE ROBOTICSと共同開発したものだ。

人型からクルマ型へと変形するロボット「J-deite RIDE」

J-deite RIDEは、全長約4メートルで、2種類のモードに変形することができる。二足歩行で移動可能な人型のロボットモードと、車輪走行で移動可能な車型のビークルモードに変形可能だ。このロボットには、最大2人まで搭乗可能で操縦方法は運転席での操作のほか、無線での遠隔操作にも対応している。

ネット上では「夢あるな~!」「夢があっていいね」「乗れる4足歩行ロボとはすごい!ゾイドかな」と歓喜の声が寄せられた。