シュア(Shure)は、有線イヤホン「SE846」の第2世代モデルを9月30日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は12万9,800円前後を見込む。カラーは従来のクリアに、ジェイドグリーン、グラファイトシルバーを加えた3色展開。予約受付を9月15日に開始した。

  • SE846(第2世代)。左から新色のジェイドグリーン、グラファイトシルバー。右端がクリア

カナル型の有線イヤホン“SEシリーズ”の最上位機として2013年に発売した初代「SE846」は、プロ用オーディオ機器メーカーとしてShureが目指す「原音に忠実なオーディオ表現」を目指してチューニングすることで、クリアで広がりあふれるワイドレンジなサウンドを実現。さらに、音道管に装備する“ノズルインサート”と呼ばれるパーツを交換することで、好みの周波数特性に変えられるようにしていた。

オーディオファンや、オーディオのエキスパートユーザーの反応を元に開発したという第2世代では、従来の3種類の交換用ノズルインサート(バランス、ウォーム、ブライト)に4本目の「エクステンド」を新たに追加し、初期設定ノズルとして装備。ステレオイメージと明瞭度を高め、サウンドにさらなる“空気感”を加えることで、洗練されたリスニング体験を可能にするという。

  • SE846(第2世代)に付属する交換用ノズルインサート。左からブライト(白)、ウォーム(黒)、バランス(青)、エクステンド(赤)

精密に設計したSE846のドライバー・アセンブリー・ユニットの技術は踏襲。低域に2基、高音と中域に各1基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを採用した3ウェイ4ドライバー構成で、バランスよく最適化した4基の高精度ドライバーで「これまでにないクリアで伸びのあるサウンド」を追求。また、特殊な形状の10枚のローパスフィルターも備えており、「音のディテールを損なうことなく、本物のサブウーファーだけが表現できる圧倒的な重低音を実現する」としている。

  • SE846(第2世代)の内部構造

  • 4基のBAドライバーに、特殊な形状の10枚のローパスフィルターを組み合わせている

人間工学に基づいたデザインで、耳にしっかりフィットして遮音性を高める設計を採用し、周囲の騒音をパッシブで最大37dB遮断できるという。周波数帯域は15Hz〜20kHz、感度は114dB SPL/mW(1kHz)、インピーダンスは9Ω(同)。

MMCXコネクターによって着脱可能な3.5mmステレオミニプラグケーブル(長さ162cm)を採用。シュアのBluetooth対応完全ワイヤレス・セキュアフィット・アダプターなどのアクセサリーとも組み合わせられる。なお、第2世代SE846のケーブルのカラーはイヤホンの色によって異なり、クリアはクリアケーブル、ジェイドグリーンとグラファイトシルバーにはブラックケーブルが付属する。

イヤホンとケーブルを合わせた全体の重さは約25.9g。イヤーピースは、S/M/Lの3サイズのソフトフォームタイプとソフト・フレックスタイプのほか、イエローフォームタイプとトリプルフランジタイプ、Comply製ソフトフォームのXSサイズとComply製P-Seriesソフト・フレックス・スリーブ(S/M/L)が付属。そのほか、6.3mm標準変換アダプターやノズル交換ツール、ハードキャリングケースを同梱する。

  • 製品内容