コンエアージャパン合同会社は9月14日、クイジナートブランドから「エアフライ オーブントースター TOA-38」を発表しました。クイジナートのノンフライトースターは、独特のレトロなデザインと多機能さからもともと人気のある製品です。
今回の新モデルではヒーターが改良され、スチーム機能も追加。ますますパワーアップしています。TOA-38の調理はどれだけ美味しくなったのか、メディア向けの体験会で実機に触れてきました。発売は9月下旬、価格はオープン、推定市場価格は29,700円です。
ノンフライの揚げ物を美味しく調理できるトースター
クイジナートのエアフライ オーブントースターは、パンのトーストだけでなくノンフライ調理もできる点が特徴のひとつ。ノンフライ調理とは、食材を熱風で包み込むように加熱し、少量の油で揚げ物のような食感に仕上げる調理方法のこと。最近はトースターにファンを内蔵して「ノンフライモード」とうたう製品も増えています。
ただし、一般的なトースターは直径3~7cm程のファンを本体背面に配置しており、製品によっては風が弱く、熱風は庫内の奥側に強く当たりがち。一方でTOA-38は、直径10cm以上はある大型ファンを本体天面に内蔵。大きなファンの強い風を、庫内上部から食材全面に吹き付け、すばやくムラのない調理が可能なのです。
強力な熱風調理は従来製品にもあった機能ですが、TOA-38はスチーム機能を追加して一層パワフルに。パンは一般的に「高火力・短時間で加熱するほど美味しく調理できる」といわれていますが、TOA-38は専用の細長いトレイに水を入れて庫内にセットし、加熱とともにスチームを発生。スチームが効率的に熱をパンに届け、加熱によるパンの乾燥を防ぎます。
各モードで調理した料理を試食
では、TOA-38で調理したトーストを試食です。あらかじめバターを塗ったパンを焼いて作るバタートーストが提供されました。
続いてノンフライ調理の試食には、定番の鶏唐揚げが登場。味付けをした鶏肉に刷毛(ハケ)で薄く油を塗り、AIR FRYモードで加熱します。このとき、鶏の皮目を上に向けるとよりサクッとした食感に仕上がるそうです。
会場で注目を集めたこだわりのグリルコンテナ
TOA-38の新しい付属品「グリルコンテナ」にも注目が集まりました。これは、「トップ」と「ボックス」と呼ばれる2つのパーツからなる付属品。紺色の落ち着いた色味で、付属品とは思えないほど洗練されたデザイン。調理に使えるのはもちろん、調理後そのままテーブルウェアとしても利用できます。
このグリルコンテナ、見た目がスタイリッシュなだけではありません。トップは波形プレートなので、肉を焼くときに余分な脂を落とすグリル調理に力を発揮します。
TOA-38には「BAKE」と「GRILL」という2つの焼きモードがありますが、BAKEは食材全体を焼き上げるオーブンのような調理。一方のGRILLは、上部ヒーターを強くして食材に焼き目を付けるのに最適なモードです。会場では、鶏皮をGRILLモードでカリカリに焼き上げるチキングリルが提供されました。
グリルコンテナは単体でも使用できますが、ボックスの上にトップをフタのようにかぶせて、蒸し焼き料理にも使えます。中心までしっかり加熱したい食材の調理に便利です。
今回の試食で感じたのは、TOA-38はトースターとしてもノンフライヤーとしても優秀ということ。トースター型ノンフライヤーのなかには、風が弱すぎて焼きムラができたり、揚げ物のような食感を再現できなかったりする製品もあります。TOA-38はこの点しっかりと少量の油でノンフライ調理をしてくれます。
ノンフライに重要な風量とヒーターパワーを確保するため、本体は少々大きめ。また、最近は自動メニューを搭載した高機能トースターが増えていますが、TOA-38は完全手動操作です。こうした点が気にならないなら(むしろ手動を好む人も多いと思います)、さまざまな調理法を備えたTOA-38は、とくに料理好きな人にはとても魅力的な製品ではないでしょうか。