そこでキリンは今回、減塩において我慢を抱えている人がそれを気にせずに食事をより楽しむことができるようにすることを目的として、ラーメンや汁物を食べるのに適した電気味覚技術を搭載した「エレキソルト-スプーン-」および「エレキソルト-椀-」を開発。
どちらのデバイスにも、キリンが宮下教授らと共同開発した電気刺激波形の技術を採用。それらの特徴は以下の通り。
スプーン
柄にあるスイッチで電源を入れて、好みの強度(4段階)を選択した後、通常のスプーンと同じように使用することで、スプーン先端から微弱な電流が食品に流れて効果を発揮する。
想定される使用方法はラーメンのレンゲ代わり、具沢山のスープやカレーなどのスプーン、そのほか食事全般などとしている。
椀
側面にあるスイッチで電源を入れて、好みの強度(4段階)を選択した後、通常のお椀と同じように使用する。お椀の底部を手で持つことで、お椀内部に微弱な電流が流れて効果を発揮する。
想定される使用方法はお味噌汁やお吸い物を飲む椀として、ラーメンやうどんの取り分け用の器としている。
なお、キリンは2022年9月からは、減塩専門店「無塩ドットコム」を運営するノルト、レシピ提案などで知られるオレンジページと共同で、おいしい減塩食を開発し、エレキソルトデバイスを用いた満足度を評価するという内容の実証実験を開始する予定で、すでに各企業の会員を対象にして募集を行っており、9~11月にかけて実施される予定だという。また、この実証実験で有用性が検証された場合。キリンでは2023年にエレキソルトデバイスの日本国内で発売することを目指すとしている。