早いもので2022年も秋を迎えた。秋といえばMicrosoftのSurfaceシリーズで新モデルが発表される時期。たとえば、米Microsoftが「Surface Pro 8」「Surface Go 3」などを発表したのは2021年9月23日(現地時間22日)、日本マイクロソフトが「Surface Pro X」を発表したのは2020年10月8日と、9月~10月に集中している。

2022年、Microsoftは年次イベントの「Ignite 2022」を10月12日から開催する予定だ。よって、Surfaceに関する何らかの発表を行うのであれば、9月中旬以降から10月上旬までの適切なタイミングを選ぶだろう。

気になる発表内容だが、もちろん正式発表はまだまだ先。それでも信憑(しんぴょう)性の高いウワサが聞こえてきたので、今回は2つほど紹介したい。

ひとつは「Surface Studio 3(仮)」の登場だ。Zac Bowden氏はTwitterにて、Microsoft Surface KeyboardとSurfaceマウス、Surfaceペンの新デザインがSurfaceアプリに含まれていると気づき、「Surface Studio 3に合わせて更新された」と推察している。

現行モデルのSurface Studio 2は2018年10月リリースだったことを踏まえれば、新モデルが登場しても不思議ではない。現在の為替レートからすると、価格は現行モデルを上回るだろう。筆者は買わない(買えない)ものの、作業内容に応じてディスプレイの角度を自由に変更し、ペンでコメントを書き込めるというのは魅力的だ。

  • 現行の「Surface Studio 2」

2つめは、Surface ProシリーズとSurface Pro Xの統合。簡単にいうと、「Intel版Surface Pro 9(仮)」と「ARM版Surface Pro 9(仮)」が登場すると、Bowden氏が予告している。

Surface Pro XはARMベースのMicrosoft SQ1もしくはSQ2を搭載し、WOA(Windows on Arm)でx86/x64を実行しながら、最長15時間のバッテリー駆動時間を誇る。ただ、ネイティブな実行環境でないことから、アプリのパフォーマンスに不安を感じるユーザーは多い。ARMネイティブなアプリが少ないことも、Surface Pro Xがブレイクしきれていない理由のひとつだ。

Microsoftとしては、Armの有用性を認識しつつも、「Pro X」のブランドを継続する意義を見いだせなくなったのかもしれない。なお、Surface Pro 9(仮)は、前モデルのアクセサリーと互換性を維持し、5G通信をサポートするモデルを投入すると見られている。

  • Surfaceシリーズ

2022年秋はWindows 11に向けた機能の更新プログラムも控えており、WindowsとSurface周辺の動きは活発だ。加えて2022年は初代Surfaceである「Surface RT」登場から10周年を迎える(日本は2013年3月発売)。以前、日本マイクロソフトの関係者に○周年を祝わないのかと尋ねたところ、米国本社はあまり10年や20年といった節目を重視しないと語っていた。この言葉どおりなら、Surfaceシリーズに関する特別なトピックは出ないかもしれないが、10歳を迎えるSurfaceシリーズの新ラインナップに注目したい。