すでにIVYについては、複数のOEMとPoCを開始しているとのことで、2023年には本格的なデザインウィンの獲得を進め、2024年には売り上げにつなげたいとしている。

  • BlackBerry IVYのロードマップ

    BlackBerry IVYのロードマップ (資料提供:BlackBerry)

自動車業界は100年に一度とされる変革期を迎え、車両のアーキテクチャそのものが変わろうとしている。中でもネットワークの在り方が大きく変わってきており、そうした変革を理解する必要が開発現場に求められるようになってきた。例えば5Gへの対応。OTAによるアップデートはもちろん、車両と何かがつながるV2X、そこに介在するクラウドといったものの理解が必要となる。BlackBerryでは、自動車について「もっとも複雑なIoTのエンドポイント」と評しており、車両が生み出すさまざまなデータを活用することが新たなビジネスを生み出す好機となるとする。

また、総合的なDXとして、ビジネスプロセスの自動化などが進むことになり、新たなビジネスとしてのライドシェアなども誕生しつつある。自動車開発においては、電子機器のハードウェアの複雑化の軽減、ユーザーエクスペリエンスの向上、新たな収益モデルの確立・促進、クラウドへの対応、ソフトウェアエンジニアの不足、機能安全・セキュリティの重要度の増大といった新たな対応課題が出てきており、BlackBerryでは、自動車業界がソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)へと進む中、これまでのセキュリティやクラウドのノウハウなどを含めた全体的な長年にわたって培ってきた自動車技術を背景に、さまざまな角度から、自動車の進化をソフトウェアの面からサポートしていくとしている。

  • SDV時代に向けた自動車業界の課題
  • SDV時代に向けた自動車業界の課題
  • SDV時代に向けた自動車業界の課題 (資料提供:BlackBerry)