今回は、パソコンの売れ筋をビックカメラ有楽町店に取材しました。

オフィス街にある同店では、平日はビジネスによく使われるモバイルPCが中心に売れて、週末にはホームユースで定番となっているA4ノートが主力となっているとのこと。ただ、最近はリモートワークやパソコンを使った授業も広まっているので、ホームユースでも仕事などで使うことを想定している人が増えているそうです。

  • ビックカメラ有楽町店 5階にあるパソコン売り場。佐藤玖龍氏に案内してもらった

同店でPCコーナーを担当する佐藤玖龍氏は「若い人に人気があるゲーミングモデルでも、マイクロソフトOfficeがプリインストールされたモデルがよく指名されますね。WordやExcelが求められるシーンが広がっているところはあるのかもしれません」と話していました。

下記のパソコン選び三箇条を踏まえて、最近の売れ筋モデルを追いかけていきましょう。

<パソコン選びの三箇条>

  • 最近の売れ筋モデルの標準スペックは、Core i5(Ryzen 5)/メモリー8GB/SSD 256GB。それぞれ1グレードアップも人気。
  • ホームユースなら15.6インチの光沢液晶、モバイルなら軽量の非光沢液晶モデルが好まれる。
  • 売り場に並ぶ多くはWindows 11モデル。Windows 10を求めるなら要確認。

※本文と写真で掲載している価格は、2022年6月16日14:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。

第1位:ホームユースのツボを抑えたASUS「X515JA」

一番人気となっていたのは、15.6インチ液晶を搭載するASUS Japanのホームユースモデル「X515JA」でした。とくに、Core i5-1035G1と8GBメモリー、512GB SSDを搭載した「X515JA-BQ1827WS」がよく売れているそうです。取材時の価格は120,800円でした。

「ストレージが大きめの512GBで、マイクロソフトOfficeが使えて、重量が1.8kgと軽い。家族で使うのにちょうどいい仕様でいて、コスパが高いところが好まれていますね。ちょうどホームユースのツボを抑えている感じです」

  • ASUS Japan「X515JA」

第2位:初めてのパソコンとして人気の富士通「FMV LIFEBOOK AH」

続く2位は、富士通の15.6インチ液晶シリーズ「FMV LIFEBOOK AH」でした。取材時にシリーズで一番人気となっていた「AH50/F3」はRyzen 7 5700Uと8GBメモリー、256GB SSDを搭載し、価格は130,680円です。

「富士通は最初からアプリがたくさん入っているので、初めてパソコンを使うという方が安心して使えると評判です。ウイルス対策ソフトも3年分ついていますし、お子さん向けのパソコンとして選ばれることも多いですね」

  • 富士通「FMV LIFEBOOK AH」

第3位:高コスパで上位上昇のレノボ「IdeaPad L360i」

3位はレノボ・ジャパンの15.6インチモデル「IdeaPad L360i」でした。取材時に売れ筋となっていた「82HL00DTJP」はCore i5-1135G7と8GBメモリー、512GB SSDを搭載しています。価格は109,800円。

「X515JAとよく似た仕様ですが、ひとつ新しい世代のCore i5を採用しているのでその分ハイスペックです。キャンペーンもあってコスパが高くなったところで人気が上昇しました」

  • レノボ・ジャパン「IdeaPad L360i」

第4位:モバイルノート一番人気の「dynabook G6」

4位にはモバイルノートがランクインしました。Dynabookの13.3インチシリーズ「dynabook G6」です。取材時に一番人気となっていた「P2-G6UB」はCore i5-1155G7と8GBメモリー、512GB SSDを搭載し、価格は182,800円でした。

「重量が888gと軽量なうえ、耐衝撃テストを多くクリアしたタフな仕様が好まれていますね。やはり平日にビジネスパーソンを中心に指名買いされます」

  • Dynabook「dynabook G6」

第5位:GeForce GTX 3050搭載のゲーミングPC「IdeaPad Gaming 360」

5位には、レノボ・ジャパンのゲーミングモデル「IdeaPad Gaming 360」が入りました。15.6インチ液晶を採用したWindows 10モデルで、取材時に売れ筋となっていた「82K2008CJP」は、Ryzen 5 5600Hに加えてグラフィックス専用の「GeForce RTX 3050 Laptop GPU」も搭載しています。メモリーは16GBで、SSDは512GB。「Microsoft Office Home & Business 2019」をプリインストールし、価格は151,800円でした。

「授業用とゲーム用を兼ねて使いたいということで、オフィス搭載モデルが人気です。ゲーム以外でも、プログラミングや動画編集目的で買われる方も多いモデルですね」

  • レノボ・ジャパン「IdeaPad Gaming 360」

はみ出し情報…メモリーが増量できるモデルが人気上昇中

ランキング外の人気モデルとして佐藤氏が挙げたのが、Dynabookの15.6インチシリーズ「dynabook C6」です。シリーズ内の売れ筋となっている「P2-C6UB」はCore i5-1155G7と8GBメモリー、256GB SSDを搭載し、価格は129,800円でした。

「売れ筋の基本性能に加えて、メモリーをご自身で交換してもサポートが続くというメリットがあります。購入時に16GBに換装したり、後から強化したりと自由度が高いのが魅力ですね。メモリーを増量したいというお客様は増えている印象があります」

  • Dynabook「dynabook C6」