文科省の高等学校学習指導要領「情報」(pdfが開きます)の教える範囲が多岐に渡りすぎていて、ネットでは「エグいなこれ」と話題になっている。

  • 文科省指導要領「情報」の教える範囲が広すぎ? ネットで「エグい」と話題

    流石に「情報」の範囲広すぎでは…

この指導要領「情報」に記載されている内容としては、ネットワーク構築や、開発手法、デザイン、フォント、音声編集(MIDIまで含む)、動画編集、プログラミング、設計、情報デザイン、情報倫理、社会情報学などなど。あまりの範囲の広さにネット上では、「教えられる人がいなくて念仏のように唱えたり、穴埋めするだけになる予感...」「特任講師って形で外の人間入れるしかないよな」と、そもそも「教えられる教師」がいるのだろうかと疑問の声が。

お詫びと訂正:2022年7月1日の記事初出自、高等学校学習指導要領「情報」の教える範囲が、ネットワーク構築や、開発手法、デザイン、フォント、音声編集(MIDIまで含む)など多岐にわたり、この範囲の広さに懸念するネット上の意見や、本当に教えられるのかといった疑問を紹介をしていました。
 
高等学校学習指導要領「情報」(pdfが開きます)]にあります「情報」教科は、下記の2種類に分類されますが、記事ではその説明が不十分でした。そのため、記事で紹介した学習範囲の内容が、すべての高校生を対象としたものではないにもかかわらず、すべての高校生が学習するかのような印象を与えるとのご指摘がありました。
 
・共通教科「情報」 (各学科に共通する教科 科目の「情報Ⅰ」は必履修科目、「情報Ⅱ」は選択科目)
・専門教科「情報」 (主として専門学科において開設される教科)
 
このうち、全ての高校生が受講する共通科目の「情報Ⅰ」については、「情報社会の問題解決」「コミュニケーションと情報デザイン」「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータの活用」といった、限られた内容を範囲としております。記事で取り上げたような広範は内容は、専門教科「情報」で教える内容となっております。
 
専門教科「情報」は、共通教科とは異なり専門教育を主とするもので、「情報科」「総合学科」などの学科を設置する高校でしか開設されない科目であるため、より深く広い学習範囲で実施されるものになります(参考:専門教育を主とする学科(Wikipedia))。設置においては学校・教員の体制も学習指導要領に沿ったものが求められることから、懸念や疑問についても、誤解につながりかねないものでした。
 
ご迷惑をおかけしました読者・関係者の皆様にお詫び申し上げます。