結婚や出産のタイミングで「体は自分だけのものではない」などと考えたりするものですが、それは健康に気を使い始める年齢になれば誰しも同じこと。周囲に迷惑をかけたくない、なにより自分らしく生きるために健康でいたい、そう考えるのは自然なことですよね。

iOS 15のヘルスケアアプリに追加された「ヘルスケア共有」は、まさに「体は自分だけのものではない」を実践するための機能です。連絡先に登録済でiOS 15以降が動作するiPhoneを持つ人物を共有対象に指定すれば、自分の健康状態をタイムリーに知らせることができるようになります。

共有を開始すると、心拍数など自分のヘルスケアデータは相手のヘルスケアアプリに表示されるようになります。ここのところ心拍数が上下し過ぎ、歩数が減っているから体に不調があるのかも? などと健康状態の変化に気づきやすくなります。心拍数が急に上昇/下降したときに通知する機能も装備されています。

情報を共有できる項目は、アクティビティ、ウォーキング+ランニングの距離、エクササイズ時間、歩数など多数あります。Apple Watchを所有していれば、心拍数も共有できます。ヘッドフォン音量も共有できるので、音楽を大音量で聴いていないかのチェックにも活用できます。

そしてそれらの共有項目は、すべて自分で選べます。自分で選んだ項目を共有相手に知ってもらう、という使い方ができるので、知られたくない健康情報まで伝えられてしまうことはありません。夫婦はもちろん、離れた土地に住む老親の健康管理など、プライバシーを保ちつついろいろなスタイルで活用できますよ。

  • iPhoneの「ヘルスケア共有」とは