iOSに付属の「メッセージ」は、Apple独自のメッセージ機能「iMessage」を基盤としたメッセージングアプリです。Apple IDを持つiPhoneユーザならだれでも無償で利用でき、文字だけでなく画像/ムービーも扱えます。携帯電話会社のショートメッセージサービス(SMS)の機能も統合されているため、日になんども使うユーザも多いのではないでしょうか。

そのメッセージアプリで画像を扱う場合、「低解像度モード」を選択できます。『設定』→「メッセージ」の順に画面を開き、いちばん下にある「低解像度モード」スイッチをオンにしてみましょう。以降、送信するメッセージに添付した画像は自動的に解像度が下げられ、ファイルサイズが小さくなります。

低解像度モードを使う最大のメリットは、自分が払う通信費/パケット代を節約できることです。たとえば、iPhone 13 Proで撮影した写真(4,032×3,024ピクセル/約873キロバイト)を低解像度モードで送信したところ、相手には800×600ピクセル/約118キロバイトにダウンサイジングされて届きました。

低解像度モードでは解像度が低くなるぶん写真の鮮明さは失われますが、写真の内容を識別するにはじゅうぶん役立ちます。ファイルサイズもオリジナルの数分の1程度にまで小さくなりますから、そのぶん必要なデータ通信量は少なくなり、モバイル回線使用時のパケット代も節約できるというわけです。

節約できるのは自分の通信費だけではありません。画像を受け取る相手もモバイル回線使用時にはパケット代が発生しますから、送受信両方のおさいふにやさしい機能ということもできます。興味のない写真を一方的に送り付けられたときのイライラも、少しは軽減されるはずです。

ただし、低解像度モードが適用されるのは静止画だけです。動画はそのままの解像度で送信されるため、時間がかかるうえ送り先に通信費を負担させてしまう可能性があるので注意しましょう。

  • メッセージアプリの「低解像度モード」のメリットとは