スマートフォンやPC周り、IT関連のアクセサリーや周辺機器は多くのメーカーが販売しています。センスのいいものとなるとそれなりに高かったり、あるいは特定のお店に行かなくては買えないものもあります。一方では100円ショップにデザインのいいものが並べられるなど、最近では「安くてもおしゃれ」な製品も増えています。
アメリカの大手スーパー、Targetでも手ごろな価格で買えるIT系アクセサリが販売されています。「Heyday」という独自ブランドで様々なものを展開しているのです。Targetは大型店で家電品なども扱っており、AV製品やスマートフォンのアクセサリ、周辺機器をHeydayブランドで提供しています。
Targetは今でも大手アクセサリメーカーの製品、たとえばヘッドホンやキーボード、ケーブルを陳列しています。これまではそれらを主に販売していましたが、消費者マインドは年々変化しており、特にZ世代と呼ばれる若い消費者はブランドにこだわらずいいものであれば積極的に生活に取り入れています。スーパーマーケットを訪れる彼女・彼らは有名ブランドの高価な製品や、安価でも品質の悪いノーブランド品は避ける傾向にあります。結果としてスーパーマーケットはZ世代にとって中途半端な製品しかおいていない場所だと評価されてしまっているのです。
そこでTargetは2018年からHeydayを立ち上げ、スマートフォンケースやケーブル、Bluetoothスピーカーなどを統一したデザイン、統一したパッケージ、そして安価な価格で展開を始めました。価格は20ドル前後のものが多く、高いものでも100ドルはしません。製品の種類は200アイテムほどで(2022年5月時点)、Heydayのオンラインストアを眺めているだけでも楽しくなります。
実際にラスベガスにあるTargetの店舗を訪れてみました(2022年1月)。モニターなどのIT機器、プリペイドスマートフォン、ゲーム機などが販売されているエリアの一角にHeydayの製品が並べられていました。アクセサリ類ということで遠慮しているのか、大々的に目立つ場所というよりも種々の製品がディスプレイされている場所の空いたスペースに置かれていました。Apple関連製品はまとめて置いてあるなど、ディスプレイには工夫もされています。
スーパーマーケットということでインテリアショップやステーショナリーショップほど整然と並べられていないものの、統一されたパッケージで製品が並んでいるのでついつい複数手に取ったり、1つではなく2つ購入したくなってしまいます。ケーブル類は9.99ドル、1,000円ちょっとなので「Targetに来たついでに買っていこうか」と気軽に買える値段です。
PC関連コーナーにはワイヤレスキーボードやマウス、電源タップなどが売られていました。ワイヤレスキーボードは39.99ドル(約5,100円)、カラーも悪くありません。電源タップは延長でUSBコネクタが2つあるなど便利な製品で29.99ドル(約3,800円)です。
Targetの店内を回るとレジのそばにもケーブル類が売っているなど、やはり「ついで買い」を狙った売り方がされていました。また洋服売り場にはiPhone用のちょっとおしゃれなカラーリングのケースやケーブルを並べているなど、ファッションにあわせて買ってもらおうという工夫も見られます。このあたりは大型スーパーだからできることでしょうね。
アメリカへ出張や旅行へ行った際に、スマートフォン用のケーブルを紛失してしまい現地調達しなくてはならないこともあるでしょう。Apple Storeや大手家電量販店「Best Buy」はどこにでもあるわけではありませんが、Targetなら全米1,900店舗あるのでたいていの都市には店舗があります。地域によっては24時間営業や、夜遅くまでやっているところもあるので急ぎの時も安心です。もちろんオンラインストアで買うことも可能です。
オンラインストアで売っている製品の中で、ちょっと気になったものをセレクトしてみました。AirTagケースはゴールドの金具がいい感じで9.99ドル、スマートフォンを首から掛けられるスリーブは19.99ドル、USBハブは29.99ドル、68W対応のPD充電器は34.99ドルとどれも旅先で急に必要になったときに手軽に買うことができます。
なお現時点で一番高い製品は何かと調べたら、トランクケース型のレコードプレーヤーでした。これはHeydayブランドでなくともちょっと興味がわく製品です。69.99ドル(約8,900円)ですがインテリア用に部屋に置いておきたくなります。
アメリカ滞在中、食品などを買うためにTargetに行く用事があるようならば、Heydayの製品もぜひチェックしてみてください。ちょうど必要としていたケーブルなどが売っているかもしれません。Heydayには今後も新しい製品の開発を進めてほしいものです。