世界のスマートフォン出荷台数は10億台を超えています。そしてそのスマートフォンの数だけケースも使われています。スマートフォンを新機種に買い替えればケースも新しくすることが一般的でしょう。つまり毎年毎年、膨大な数のスマートフォンケースが廃棄物になっており、スマートフォンが売れれば売れるほど「エコ」とは逆の動きが起きてしまっています。

SDG'sや環境問題に対しての動きはヨーロッパで活発です。そのヨーロッパでスマートフォンのアクセサリなどを展開しているWoodcessoriesから、環境にやさしいスマートフォンケース「Bio Case」が販売されています。

  • Bio Casseは環境にやさしいiPhoneのケース

Bio Caseは天然小麦と植物でんぷんを素材にした生分解性プラスチックを採用。また抗菌保護もされており99.99%のバクテリアを除去する性能も有しているとのこと。そしてもちろん落下時にはしっかりとiPhoneを傷から守ってくれます。ケースの種類はベーシックなカバーとなるBio Caseと、長めのストラップが付属するChange Caseの2種類。どちらも同じ天然素材でできています。

  • 長いストラップのついたChange Case(左)もある

Bio Caseの特徴はその機能性だけではありません。ケースの色合いも天然素材を思わせるナチュラル系の仕上げで、一般的な樹脂や金属のケースとはその外観が大きく異なります。ケースの色ももちろん天然顔料が使われています。またケースの肌触りも好感触です。なおiPhone 12やiPhone 13を装着してもワイヤレス充電に対応するとのこと。

  • ケースの色合いも天然素材を思わせるナチュラルな仕上げ

ケースはアップサイクリングに対応。つまり再利用されます。使い終わったケースを返却すると、Woodcessories側がケースを再生して新たな製品に仕上げているとのことです。他にもパッケージも再生紙を使うなど、環境対策をとことん考えた製品作りが行われています。

  • 使い続けるだけではなく、返却しても環境にやさしいケースだ

派生製品であるChange Caseはストラップが付属し、ケースの形態をチェンジして使うことができます。Change Caseの内側を見ると、底面側に溝が掘られています。この部分に付属の専用ストラップを装着することで、「普通のケース」「ストラップ付ケース」と2つの使い方ができるというわけです。

  • Change Caesの内部。底側にストラップ取り付けの溝がある

Change Case付属のストラップの長さはかなりあり調節できます。最大近くまで伸ばせば肩からかけることも可能なので、手ぶらで歩きたいとき、あるいは荷物が多い時でもiPhoneを使いたいときすぐに手に取ることができます。身体に密着して持ち運べるのでかばんの中に入れたiPhoneを探す手間も無くなります。

  • ストラップを長くすれば肩からかけることが可能

ストラップを短くすれば手首にかけて使うこともできます。Change Caseのストラップは太さもしっかりしており、切れてしまうこともありません。最近のスマートフォンは200gを越える重いものが増えているだけに、ストラップもしっかりしたものを使いたいものですよね。

  • しっかりした太さのストラップは安心感がある

Bio Caseは29.99ユーロ(約4,200円)、Mag Safe対応版は39.99ユーロ(約5,600円)、そしてChange Caseは39.99ユーロ(同)と、メーカー品のケースと比べても価格はそれほど高いものではありません。もちろんもっと安価なケースも多数販売されていますが、環境を考えると再生素材を使ったケースを選ぶことも十分な意義があります。Bio Caseも製造時の100%のカーボンフリーは難しいものの、二酸化炭素排出量は最低限に抑えているとのことです。

  • 価格は一般的なケースと変わらない

環境対策はスマートフォンメーカーにとっても大きな課題となっています。Appleは2025年までにパッケージからプラスチックをなくすという目標を掲げており、2021年は使用量を4%までに引き下げています。また認定取得済みの再生希土類元素を45%、同じく再生スズを30%、再生コバルトを13%使用するなど、率先的に環境対策を進めています。

またサムスンは日本でも発売になったGalaxy S22シリーズの本体の一部に再生素材を使用したパーツを採用しただけではなく、純正ケースにも再生素材を積極的に採用しています。

  • Galaxy S22シリーズのケースは再生素材を使用している

様々なスマートフォンケースが販売されていますが、スマートフォンメーカー側も公式ケースに準ずる扱いとして、環境対策に積極的に取り組んでいるケースメーカーを支援するべき時代がやってきたかもしれません。ケースメーカー側もこれからはコストだけではなく、環境を考えた製品をぜひ強化してほしいものです。

  • そろそろケースも素材を考えて買う時代かもしれない