インターネットイニシアティブ(IIJ)は5月13日、2022年度3月期の通期決算を発表した。それによると、通期売上、営業利益ともに3期連続で過去最高を更新し、売り上げは前年同期比で6.3%、営業利益は65.3%増と、増収・増益となった。
22年3月期の連結最終利益は前期比61.4%増の156億円に躍進、23年3月期も前期比11.7%増の175億円の見込みであり、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。直近3カ月の実績である1-3月期(4Q)の連結最終利益は前年同期比8.2%増の41.5億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の7.2%から11.9%へと上昇した。 勝栄二郎代表取締役社長は、今期の好調の原因を企業の活発なデジタル化需要によるものとし、法人向けのネットサービスやシステム開発の需要増が大きく伸びていると指摘。またセキュリティも20%以上の伸びを達成したことを明らかにした。一方、一般ユーザー向けのモバイルサービスについては、ユーザー数は純増にあるものの、「ギガプラン」の提供開始によるARPU(契約ごとの売り上げ)の減少などにより、売り上げが減少しているという。
期末配当は再度上方修正
好調な業績を踏まえ、期末配当は2021年11月5日に公表した2022年3月期の期末配当予想の23.00円が、1株当たり25.00円に修正された。これにより通期での配当は48円となる。前年は29.75円だったので、大幅な増配となる。さらに2023年3月期は目標として売り上げが2,500億円(+10.5%)、荒利率11.5%を目標としており、配当見通しは、中間配当が29.25円、期末配当が29.25円で、通期では58.50円となっている。