◆Borderlands 3(グラフ4~10)

Borderlands 3
2K Games
https://borderlands.com/ja-JP/

設定方法はこちらのBorderland 3の項目に準ずる。全体的な品質は「High」である。

  • グラフ4

  • グラフ5

  • グラフ6

  • グラフ7

  • グラフ8

  • グラフ9

  • グラフ10

結果(グラフ4~6)を見ると、上位3グループ(GeForce RTX 3070/Radeon RX 6700 XT/Radeon RX 6750 XT)と下位2グループ(GeForce RTX 3060 Ti/Radeon RX 6650)で綺麗に判れているのが目に付く。そして上位グループでは、2.5K位までは

GeForce RTX 3070 < Radeon RX 6700 XT < Radeon RX 6750 XT

が成立し、また下位グループでも2.5Kまでは

GeForce RTX 3060 Ti ≦ Radeon RX 6650 XT

が成立している。Photo01に(メモリ容量の下に小さく書かれている様に)、Radeon RX 6650 XTがFor 1080P、Radeon RX 6750 XTがFor 1440Pをそれぞれターゲットとしており、Borderlands 3の結果はこれを裏付ける結果になっている。逆に言えばこれを超える解像度になると、急速にGeForce RTX 3060 Ti/3070の性能がRadeon系を上回る事になっているが、どのみち3K以上はGeForce系を含めてターゲットから外れる事を考えれば、これはこれでアリだと思う。

フレームレート変動(グラフ7~10)をみてもこの傾向が裏付けられる。2Kはちょっと変動が大きいが、それでもRadeon系が極端に大きなピークがあるという訳でもなく、一番激しいケースでも80fpsを割る事は無い。もう少し厳しい2.5Kになるとだいぶ変動もおさまって傾向が明確になるが、Radeon RX 6650 XTも2.5Kで現実的なフレームレートで描画が可能で、GeForce RTX 3060 Tiとほぼ互角、というのはなかなか優秀な結果ではないかと思う。3Kになると下位グループは結構厳しく、4Kでは上位グループを含めて厳しい結果であるが、このあたりはもうSuper Samplingを利用する範囲と考えて良いかと思う。

◆F1 2021(グラフ11~17)

F1 2021
EA Sports
https://www.ea.com/ja-jp/games/f1/f1-2021

ベンチマーク方法はこちらのF1 2022の項目に準ずる。設定は

Anisotropic Filtering:16x
Anti-Aliasing:TAA Only
Detail Preset:Ultra High
DXR:Medium

としている。

  • グラフ11

  • グラフ12

  • グラフ13

  • グラフ14

  • グラフ15

  • グラフ16

  • グラフ17

さて、結果(グラフ11~13)を見ると、どうもRyzen系列の分が悪い。理由はなんとなく推察でき、Ray Tracingである。この結果として、解像度全域において

Radeon RX 6650 XT < Radeon RX 6700 XT ≦ GeForce RTX 3060 Ti < Radeon RX 6750 XT < GeForce RTX 3070

という関係が成立しており、これは最大フレームレートや最小フレームレートでもほぼ成立する。フレームレート変動(グラフ14~17)を見てもこれは明白である。せめてもの救いと言えば、Radeon RX 6650 XTであっても2.5Kで十分Playableであり、Radeon RX 6750 XTは3K Playableな事だろうか? ただ競合製品より高速、というのはRay Tracingが入る限りは難しいという事実の再確認が出来た格好だ。

◆Far Cry 6(グラフ18~24)

Far Cry 6
Ubisofy Entertainment
https://www.ubisoft.com/ja-jp/game/far-cry/far-cry-6

ベンチマーク方法はこちらに準ずる。設定は

Quality:Medium
Antialias:TAA
DXR Reflections/Shadows On

としている。

  • グラフ18

  • グラフ19

  • グラフ20

  • グラフ21

  • グラフ22

  • グラフ23

  • グラフ24

さて結果(グラフ18~20)を見ると、これもF1 2021に似た傾向である。やはりRay Tracingが足を引っ張っているようだ。ただRadeon RX 6650 XTは間違いなく一番遅い(といっても見る限り2.5K Playableの性能は確保できている)が、Radeon RX 6750 XTは2.5KまではGeForce RTX 3070をやや凌いで最高速のポジションを確保しているのは流石だが。

とはいえ、フレームレート変動(グラフ21~24)を見ると、そのRadeon RX 6650 XTですら2.5Kまで60fps超えの性能を確保しているのは流石である。その2.5Kまで、Radeon RX 6750 XTもGeForce RTX 3070と同程度以上のフレームレートを出しているのはグラフ22からも明らかであり、その意味では十分頑張っているとは言える。

◆Metro Exodus PC:Enhanced Edition(グラフ25~31)

Metro Exodus PC:Enhanced Edition
4A Games
https://www.metrothegame.com/

ベンチマーク方法はこちらのMetro Exodus Enhanced Editionの項に準じる。設定はHighのプリセットをそのまま利用した。

  • グラフ25

  • グラフ26

  • グラフ27

  • グラフ28

  • グラフ29

  • グラフ30

  • グラフ31

こちらもまた、NativeでRay Tracingが有効になっている事もあり、Radeon系には厳しいベンチマークである。実際結果(グラフ25~27)を見ると、

Radeon RX 6650 XT < Radeon RX 6700 XT < Radeon RX 6750 XT < GeForce RTX 3060 Ti < GeForce RTX 3070

となっており、またRadeon RX 6650 XTの成績は飛びぬけて低い。それでもRadeon RX 6650 XTは2Kで、Radeon RX 6750 XTは2.5Kで、それぞれ平均で60fps以上を記録しているから、一応1080P/1440P向けGPUとしての面目は立った格好だ。

ただフレームレート変動(グラフ28~31)を見ると、2Kの場合にRadeon RX 6650 XT以外は75~85秒近辺で60fps前後を維持できているが、Radeon RX 6650 XTは40fps強とちょっと厳しい状況になっているあたりは、RSRを併用してもう少し負荷を下げた方が実用的かもしれない。同様に2.5Kでは、何しろ一番性能の高いGeForce RTX 3070ですら75~85秒近辺で60fpsを割り込んでいるので、Radeon RX 6750 XTもやっぱり50fpsを切っている程度になる。こちらももう少しRSRを使うなどして負荷を下げた方が、実際のプレイでは快適だろう。3K以上については、GeForce RTX 3070ですら(平均フレームレートはともかく)実際のプレイでは多分遅さを感じる事になると思うが、このあたりはもうその解像度で利用するにはもう少し上のグレードのGPUで、という話になる。