Palitから、NVIDIA Ampereシリーズ集大成となる最上位GPU「GeForce RTX 3090 Ti」を搭載するグラフィックスカード「GeForce RTX 3090 Ti GameRock(製品コード:NED309T019SB-1022G)」が投入されます。今回短期間ながらこの製品をチェックすることができたので、その強烈な輝きを実際に見てみました。
ファンカバー全面に大きなイルミネーションを搭載
Palitからはよりシンプルで控えめなイルミネーションを採用する「GamingPro」シリーズも展開されていますが、今回試したのはド派手なイルミネーションで激しく個性を主張する「GameRock」シリーズの製品。バックプレートのカラーリングにも明るめのグレーが用いられており、ケース内で存在感を発揮すること間違いなしです。
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化粧箱の様子。GameRockのエンブレムは本体の輝きを表すかのように箔押しです
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内箱は前面が広く開き、中身にアクセスしやすいタイプ
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取り出したところ。ファンカバー全面にクリアパーツがあしらわれ、電源が入っていなくてもかなりの存在感があります
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ファンをアップで。独自の「ターボファンブレード」を採用しています
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裏返した様子。バックプレートは黒ではなくグレーが用いられ、凝ったグラフィックがあしらわれています
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NVLink SLI用の端子も搭載
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後端は大きくスルーホールが設けられています
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分厚いヒートシンクを採用。基板の歪みを防ぐフレームが入っています
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映像出力端子はDisplayPort 1.4a×3、HDMI 2.1×1
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クーラーは大きくブラケットからはみ出しているので、ケースのクリアランスには注意が必要です
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補助電源には16pin×1を要求します
クーラーにはトリプルAダイキャストとダブルUヒートパイプを採用し、極めて高い冷却性能を実現しているとのこと。それよりも目を惹くのは、ファンカバーの大部分を占めるクリアパーツです。製品ページによるとクリアパーツは正面面積の90%を占めており、その威容は電源が入っていなくてもかなりのもの。電源を投入したところ、想像よりも強力に輝くイルミネーションに目を奪われました。
性能もチェック! コイル鳴きもあまりない真の静音動作
GeForce RTX 3090 Tiの仕様についておさらいしておくと、10,752個のCUDAコアにGDDR6X 24GBのVRAMを組み合わせ、第2世代RTコアを84個、第3世代Tensorコアを336個搭載しています。すでに詳細な性能はレビュー記事『「GeForce RTX 3090 Ti」を試す - 史上最強のTi、突き抜けた実性能を見た』で紹介しているので、ここでは3DMarkを用いてかんたんに負荷をかけた様子をチェックしました。
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「GPU-Z」の画面
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3DMark「Port Royal」
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3DMark「Time Spy Extreme」
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3DMark「Fire Strike Extreme」
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3DMark「Wild Life」
現行最強GPUというだけあり、ベンチマークに用意されている高負荷テストも実用的な速度で描画されていきます。ASUS TUF Gaming GeForce RTX 3090 Tiと概ね同じ結果が出ており、NVIDIA DLSS feature testすらDLSSなしで60fpsを超過。DLSSありでは130fpsを超え、どんなに重いゲームでも高リフレッシュレートでプレイできそうです。
個人的に驚いたのは、ド派手なイルミネーションを備えたファンがとても静かだった点です。ライティングは非常に目立つ一方で、ファンの動作は静音そのもの。高負荷時は「フオオオオ」と風切り音が発生しますが、耳につく「シーー」という高周波は全くありません。基板からのコイル鳴きもテスト環境ではほぼ発生せず、ケースに収めてしまえばとても静かに使用できそうだと感じました。
光るファンは伊達じゃない
市場に出回るグラフィックスカードを見渡しても、おそらく最上級に目立つイルミネーションを備えた本製品。せっかく目立つライティングを搭載しているので、ぜひ縦向き設置に対応するケースを用意してイルミネーションを楽しみたいところ。光り方は同社製ユーティリティ「ThunderMaster」を用いてカスタマイズできるので、波打つレインボーからチカチカした電飾まで好みのものを選択できます。
強力なライティングを備えつつ、冷却性能にも抜かりはありません。国内ではドスパラが取り扱っており、実売価格が29万円前後(記事制作現在)と他メーカーよりも大幅に手に取りやすい点もポイント。負荷なゲームでも、「GeForce RTX 3090 Ti GameRock」ならド派手かつ静かにプレイできると思います。