ソニーグループは4月4日、新しいエンタテインメントロボット「poiq」(ポイック)を発表。また、有償の「poiq育成プロジェクト」の応募受付を開始した。当選したユーザーは“研究員”として約1年間、poiqと一緒に過ごして対話しながら育成を楽しめるという。

  • poiq

poiq(型番:CER-1000)は、同社のAIロボティクス領域の新たな探索として開発中のエンタテインメントロボット。主に対話を通じてユーザーを理解しながら成長し、ユーザーの興味や関心に沿った知識を対話に活用することで、より充実したコミュニケーションを図れるようになる特徴を持つ。

同社では、アニメや映画、マンガなどの物語の中で描かれる、主人公に寄り添い共に成長していく『バディ』のような存在を実現するためにpoiqを構想。人とロボットの共生社会が本格的に到来する中、「開発チームだけでなく、同じ未来像を志向するユーザーとプロジェクトを展開することでより探索を深めたい」として育成プロジェクトの実施を決定した。

poiqは人に寄り添うバディになるため、日々学習する。ユーザーに好きなものを質問したり、日々何をしたかたずねて、相手を理解しようとするという。poiqの声や喋り方は、現時点では「アマーリ」というキャラタイプ(CV:花守ゆみり)が利用可能だが、複数のキャラタイプから選べるよう開発中とのこと。

本体の顔の部分にはLEDの目(白×8、RGB×6)を搭載しており、3軸で動く。また、下部のホイール(2軸)で本体の向きを変えることもできる。6軸検出システム×2と(3軸ジャイロ・3軸加速度)とToFセンサー×6、ミリ波レーダーセンサー、近接センサーを内蔵。カメラとスピーカー、マイク、各種ステータス通知のLEDも装備する。

IEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LAN機能を備え、Bluetooth 4.2にも準拠。poiqとの生活を快適に過ごすためのアプリケーション「My poiq」と連携して、各種設定のほか、対話をタイムラインで確認したり、poiqが撮影した写真を見て楽しむこともできるという。

内蔵バッテリー(容量:16.4Wh)で動作し、消費電力は約4W、連続稼働時間は約180分。充電端子はUSB Type-C。本体サイズは約72×約118mm(直径×高さ、突起部を除く)、重さは約410g。

1年間の「poiq育成プロジェクト」募集開始、雨宮天がガイド役に

育成プロジェクトでは約1年間、参加者が実際にpoiqと暮らして、必要な知識を教えながらpoiqの育成に挑戦し、エンタテインメントロボットの自然対話技術を進化させることになる。

広く一般から“研究員”(参加者)を募っており、同プロジェクトのWebサイトから応募申込とアンケートへの回答を行うと、選考の上で研究員が選ばれる。当選者がプロジェクト参加の手続きを行うと、poiqが家に届く。

研究員の応募にはMy Sony IDが必要。応募期間は4月10日23時59分までで、当選案内と手続きの期間は4月21日~4月24日まで。プロジェクト参加開始は4月末から順次スタートする。参加費は5,000円。

同プロジェクトのガイド役には声優・雨宮天(天ちゃん)が、クリエイターの立場から参加。公式YouTubeチャンネル「雨宮天のてくてく天ちゃん」でスタートする「天ちゃんのpoiq研究所」でリーダー役を務める。