ついに「マスク着用時Face ID」をサポートしたiOS 15.4が正式公開されました。これまでもwatchOS 7.4以降のApple Watchを用意すれば、パスコードの入力なしにiPhoneをロック解除できましたが、これでApple Watchを用意する必要はなくなります。Apple Pay利用時もマスク着用でOKですから、日頃の窮屈さは大幅に改善されます。
この機能を利用できるのは、iPhone 12以降のモデルに限定されます。12以前のiPhone X/11シリーズはサポートされません。あくまでFace IDの働きでロック解除するため、Face ID非対応のiPhone SE(第3世代)もサポート対象外です。
機能を有効にするには、iOS 15.4アップデート直後に「マスク着用時にFace IDを使用する」を選択するか、『設定』→「Face IDとパスコード」画面で「マスク着用時Face ID」スイッチをオンにします。初めて有効にするときは、スキャン(頭で円を描く動作)を促されますが、そのときマスクを装着しておく必要はありません。
メガネを着ける可能性があるときは、「メガネを追加」する必要があります。メガネを装着した状態で再スキャンを行うと、以降はマスクとメガネの両方を装着しているときでもロック解除が可能になります。
マスク着用時Face IDは眼とその周囲の特徴で認識を行うため、マスクやメガネの色・形を変えても認識精度が大幅に低下することはありませんが、つねに画面注視が必要となります。マスク装着時にロック解除するときは、正面から画面を見るようにしましょう。