5G対応iPhoneが順調に増えています。iPhone 13はシリーズ全モデルが5G対応となり、年が明けた3月にはiPhone SE(第3世代)がラインナップにくわわりました。キャリア各社が5Gエリア拡大を続けていることもあり、iPhoneのモバイル通信は5Gがキホン、という日の到来もそう遠くなさそうです。
そんな5G対応iPhoneには、5G通信に関する設定項目が2つ用意されています。『設定』→「モバイル通信」→「通信のオプション」の順に画面を開くと現れる「音声通話とデータ」、「データモード」がそれです。
「音声通話とデータ」項目では、「5Gオン」と「5Gオート」、そして「4G」の中から1つを選びます。「5Gオン」はつねに5Gを使う設定で、「5Gオート」は5G通信が可能だとしても際立った通信速度向上が期待できない場合には4G通信に切り替わる設定、そして「4G」は5G通信の可否に関わらず4G通信を行う設定となります。
「データモード」項目は、5G通信時におけるシステムの挙動を決定します。「5Gでより多くのデータを許容」は5G最優先、たとえWi-Fi通信可能であって5G回線でソフトウェアアップデートやiCloudバックアップ、動画再生といった通信量が嵩む処理を行います。「標準」はビデオ再生やFaceTimeは制限されるものの、それ以外の自動アップデートなどの処理は5Gで行われます。「省データモード」は自動アップデートなどの処理を5Gでは行わないようにして、データ通信量を節約します。
どのように設定するかは利用者次第、契約プランや5Gエリア滞在時間といった環境次第ではあるものの、2022年3月現在の5Gエリアからすると、WEBページの閲覧やSNSで5Gの高速性を生かしつつアップデートなど不急のタスクは抑制できる「5Gオート」と「省データモード」の組み合わせが、もっともムダがない現実的な組み合わせといえそうです。