MMD研究所は3月14日、MNO(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリア)利用者を対象とした「2022年3月MNOの満足度調査」の結果を発表した。調査によれば、利用しているMNOで最重視しているのは「月額料金の安さ」で、総合満足度でトップとなったのは楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」だった。
この調査は、先に実施した「2022年3月通信サービスの利用動向調査」においてMNOを利用していると答えた18歳~69歳の男女1,800人(各ブランド200サンプルずつ)を対象に、重視しているポイントや利用しているMNOへの満足度などを尋ねたもの。
MNO 9サービスの満足度調査は、料金/サービス/通信品質/顧客サポートの4部門とそれらを総合した総合満足度で集計している。
総合満足度でトップとなったのは楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」で、以下はソフトバンクのオンライン専用ブランド「LINEMO」、auのサブブランド「UQ mobile」と続く。各部門の1位は料金/サービス両部門が「Rakuten UN-LIMIT VI」、通信品質部門がドコモのオンライン専用ブランド「ahamo」、顧客サポート部門が「UQ mobile」という結果だった。
なお、総合満足度は各部門の回答結果にウェイトをかけて集計して算出したもの。その際に料金部門のウェイトが高めに設定されているため、総合満足度と料金部門の満足度が似た順位になっている。後述のように、利用するMNOで重視するポイントとして「月額料金の安さ」「料金プランの分かりやすさ」を挙げる回答者が多く、料金部門のウェイトを高くしているのはそういった利用者の傾向を反映したものとなっている。
各サービスの利用者に、そのサービスを家族や友人に勧めたいかどうかを10点満点で回答してもらったNPS(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)については、「LINEMO」がもっとも高いマイナス11.9のスコアとなった。これに続くのは、ahamo(マイナス14.3)、UQ mobile(マイナス19.0)。ドコモ/au/ソフトバンクのメインブランドがいずれもマイナス40を下回っている。
ユーザーが利用している通信サービスで最も重視している点を聞いた設問では、「月額料金の安さ」が58.1%でダントツの最多。以下、大きく離れて「料金プランの分かりやすさ」11.7%、「データ通信の繋がりやすさ」7.3%と続いている。
この中で、「オプションプランのお得さ」が5.2%と、「オプションプランのお豊富さ」が2.0%となっているが、実際に利用しているMNOで加入/適用している割引プランがあるかどうか、また加入/適用しているオプションがあるかどうかを尋ねたのが次の設問。
割引プランについては54.2%が、オプションについては43.8%が加入または適用していると回答しており、なんらかの割引を適用しておトクに利用したり、自分のニーズに合わせてオプションを追加したりといったカスタマイズをして利用している人が少なくないようだ。