進学など新生活に向けてスマホを買い替えたり、あるいはお子さんにはじめてスマホを持たせたりと、契約を検討する人も多い季節。各社がいわゆる「学割」に相当するキャンペーンを展開していますが、どこを選ぶのがお得なのでしょうか。大手3キャリア+サブブランドの割引をまとめて紹介します。
キャリア | キャンペーン名 | 受付期間 | 対象者 | 特典 |
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NTTドコモ | U30ロング割 | 9/27~終了未定 | 30歳以下 | 6カ月間3,839円引き、7カ月目~31歳の誕生月まで550円引き |
NTTドコモ | U15はじめてスマホプラン | 12/15から増量中 | 15歳以下 | 1年間1,078円、18歳までデータ容量5GB |
au | au応援割(U30) | 10/29~終了未定 | 30歳以下 | 6カ月間3,938円引き |
au | U22データ増量キャンペーン | 10/29~終了未定 | 22歳以下 | 1年間データ容量2GB増量 |
ソフトバンク | U30スマホおトク割 | 11/17~終了未定 | 30歳以下 | 本体代金10,080円引き、web割併用で最大31,680円引き |
ソフトバンク | データ増量特典(スマホデビュー) | 11/17~終了未定 | 22歳以下 | スマホデビュープランを1年間2GB増量 |
UQ mobile | UQ応援割 | 12/3~終了未定 | 18歳以下と家族 | 12カ月間1,100円引き |
ワイモバイル | ワイモバ家族割 | 11/17~5/31 | 18歳以下と家族 | 12カ月間1,100円引き |
各社の特典内容を並べてみると、ヘビーユーザーの無制限プランではドコモとauの割引内容が近く、若年層のスマホデビュー向けの特別プランや割引は3キャリアすべてが用意しています。サブブランド同士のUQ mobileとワイモバイルはほぼ互角の内容です。この3パターンでそれぞれ比較してみましょう。
ちなみに、2021年冬~2022年春にかけての今シーズンから、各社ともに「学割」を正式名称として使うことは無くなりました。割引対象が年々広がっており学生以外でも受けられる割引が増えたため、使用を避けるようにという方針が2021年9月の総務省の有識者会議で示されたためです。
このため「今年は学割はやらないのかな?」と見逃してしまった方もいるかもしれませんが、各社ともにこれまでの学割に相当するキャンペーンを行っているのでご安心ください。
ドコモ/auは大容量プランを割引、半年後からの割引に違い
まず、ドコモとauが行っている無制限プランの割引から比較してみましょう。ドコモは「5Gギガホ プレミア」(7,315円)などが6カ月間3,839円引きで、7カ月目以降は31歳の誕生月まで550円の割引が続きます。auは「使い放題MAX 5G」(7,238円)が6カ月間3,938円引きされ、7カ月目以降の割引はありません。
キャリア | プラン名 | データ容量 | 料金 | 特典期間 |
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ドコモ | 5Gギガホ プレミア | 無制限(テザリング無制限) | 7,315円→3,476円 | 6カ月間(7カ月目以降も550円引き) |
au | 使い放題MAX 5G | 無制限(テザリング30GB) | 7,238円→3,300円 | 6カ月間 |
どちらもヘビーユーザー向けのプランを6カ月間大幅に値引くもので、お子さんのスマホデビューという想定では高額なプランです。30歳までと例年より大幅に対象年齢を広げており、どちらかといえば自分で携帯代を払う大学生や新社会人向きで、SNSや動画、各種サブスクなどデータ通信量の増えがちな若者にフォーカスした内容です。
半年限りの割引ではありますが、新生活に伴って固定回線の工事が間に合わなかったり、スマートフォンを買い替えた直後でアプリのダウンロードや設定をしたり、通信量が増えやすいタイミングで気兼ねなく使えるというメリットはあります。
最初の半年間の割引額や割引後の料金は大きく変わらないため、料金だけを見れば7カ月目以降も細く長く割引が続くドコモの方がお得。一方で、auの対象プランにはAmazonプライムが1年無料でついてきたり、NetflixやDAZNにお得に入れるパックが設定されていたりと料金以外の特典も多いため、使っている・使いたいサービスがあるならば選ぶメリットが増します。
ドコモ/au/ソフトバンクのスマホデビュー向けキャンペーン
ドコモ/au/ソフトバンクの大手3キャリアはそれぞれ、はじめてスマートフォンを持つ人のために一定の年齢までの人だけが申し込める特別な料金プランやキャンペーンを用意しています。条件に合えば、サブブランドやMVNOと同等の安さで大手キャリアのスマートフォンを持てるお得なプランです。
キャリア | プラン名 | 対象年齢 | データ容量 | 料金 |
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NTTドコモ | U15はじめてスマホプラン | 15歳以下 | 5GB | 1年目:1,078円、2年目以降:1,628円 |
au | スマホスタートプラン | 22歳以下 | 3GB→5GB | 1年目:1,100円、2年目以降:2,288円 |
ソフトバンク | スマホデビュープラン | 22歳以下 | 3GB→5GB | 1年目:990円、2年目以降:2,178円 |
3社とも、5GBまで使えて1年目は1,000円前後と、割引内容はよく似ています。ドコモのみの年齢条件が15歳以下と厳しめなので、小中学生あるいは進学予定の新高校生向けとなります。auやソフトバンクなら22歳まで対象なので、大学生でも利用できるでしょう。
ドコモの「U15はじめてスマホプラン」は申込時点で15歳以下の方が対象となりますが、加入後は19歳の誕生日までデータ容量5GBで使い続けられます。以前は16歳以降のデータ容量が1GBに減る仕様でしたが、2022年1月から割引期間が伸び、使いやすくなりました。2年目以降の料金も他の2社より安く、おすすめできるプランです。
auの「スマホスタートプラン」は2,288円/月で、契約翌月から1年間は1,100円/月で使えます。データ容量は通常3GBですが、キャンペーン期間中に契約すれば1年間は5GBに増量されます。利用者の年齢が5~22歳であること、新規契約またはフィーチャーフォンから買い替え(他社含む)が条件です。
ソフトバンクの「スマホデビュープラン」も提供条件はほぼ同様で、料金は2,178円/月、契約翌月から1年間は990円/月です。ソフトバンクのほうが110円安いですが、auは支払方法を「au PAYカード」にすれば110円引きなので、条件を満たせばまったく同じ料金となります。
通信料金以外で差が付く部分としては、ソフトバンクのみ、30歳以下ならスマートフォン全機種の本体代金が10,080円引きになる「U30スマホおトク割」を実施しています。オンラインストア限定で同じく30歳以下が対象の「U30 web割」と合わせると、最大31,680円引きという大きな割引になるので見逃せません。
UQ mobile/ワイモバイルは1年間1,100円引き
サブブランドのUQ mobileとワイモバイルは、15GB以上の大容量プランの割引で競っています。割引額は同じで、どちらも18歳以下とその家族なら1年間1,100円引きです。
キャリア | プラン名 | データ容量 | 料金 | 特典期間 |
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UQ mobile | くりこしプランM +5G | 15GB→20GB | 2,728円→1,628円 | 1年間 |
UQ mobile | くりこしプランL +5G | 25GB→30GB | 3,828円→2,728円 | 1年間 |
ワイモバイル | シンプルM | 15GB→20GB | 3,278円→2,178円 | 1年間 |
ワイモバイル | シンプルL | 25GB→30GB | 4,158円→3,058円 | 1年間 |
元の料金に差があるため、1回線だけで考えると割引後の料金はUQ mobileのほうが安くなります。しかし、他の割引と併用した場合の最安料金はどちらも990円とまったく同じです。
最安料金で使うには、UQ mobileは固定回線とのセット割引(自宅セット割)、ワイモバイルは家族割引(2回線目以降)または固定回線とのセット割引(おうち割 光セット)と併用することが条件。家族のスマートフォンや自宅のインターネットも含めて、au陣営とソフトバンク陣営のどちらにまとめるかという話になるでしょう。
また、UQ mobileには少し前のiPhoneの認定中古品を安く買える「au Certified」という仕組みがあり、ワイモバイルはオンラインストア限定のアウトレットコーナーでAndroidスマートフォンが最安1円から買えます。お子さんが「絶対iPhoneじゃないとイヤ」なのか、とにかく安く上げたいのかも決め手になりそうです。