カシオ計算機から、2022年3月発売予定の新製品が発表された。今回は、BABY-G、EDIFICE、PRO TREKの情報をまとめて実機写真とともにお届けしたい。カシオウオッチとして初めてバイオマスプラスチックを採用したPRO TREK「PRW-61」など画期的な製品も登場しており、盛り上がりを期待させる内容だ。

着けていないように軽やかなBABY-G「BGD-565」シリーズ

BABY-Gからは、人気のスクエアデザイン「BGD-560」をさらにコンパクトにした「BGD-565」シリーズが登場。

  • しっとりとした大人の雰囲気のマットカラー

ケースサイズは42.1×37.9×11.3mm。BGD-560と比較して縦方向で2.6mm、横方向で2.1mm。厚みは1.2mmの小型化を実現した。ケースをより薄く見せるため、サイドから見たときに凹凸の少ないフラットなデザインにまとめている。重さはわずか30gと、着けているかどうかを忘れるくらいの軽快さだ。

  • ブラックの「BGD-565-1JF」

  • ピンクベージュの「BGD-565-4JF」

  • ホワイトの「BGD-565-7JF」

  • ホワイトスケルトンの「BGD-565S-7JF」

  • 美しいスケルトンの質感。ケースは凹凸を抑えたフラットな形状

カラーは、マットな質感のブラック(BGD-565-1JF)、ホワイト(BGD-565-7JF)、ピンクベージュ(BGD-565-4JF)のほか、ホワイトスケルトン(BGD-565S-7JF)の計4モデルをラインナップする。

駆動は電池式で、電池寿命は約2年。防水性能は10気圧。価格は、ホワイトスケルトンのBGD-565S-7JFのみ11,000円。それ以外の3色は各10,450円。

バイオマス樹脂を初採用したPRO TREK「PRW-61」シリーズ

あちこちで目にするようになった「SDGs」の文字。自然保護に関心を持つ人たち以外にも浸透しつつあるこの思想に、PRO TREKも共感。CLIMBER LINE(クライマーライン)の新製品「PRW-61」では、環境に優しいエコ素材を外装に採用した。それは地球に優しいバイオマスプラスチック。ケース、ウレタンバンド、樹脂製の裏ぶたに使用しており、カシオウオッチとして初採用の素材となる。

  • イエローのアクセントカラー「PRW-61-1AJF」

  • レッドのアクセントカラー「PRW-61Y-1B」

  • カーキのバンドが目を引く「PRW-61Y -3JF」

バイオマス樹脂とは、原料として再生可能な有機資源由来の物質を含み、化学的または生物学的に合成することで得られる高分子材料のこと。循環型社会の実現に向け環境負荷低減が期待されている素材だ。PRW-61ではケースと裏ぶたにヒマシ油、バンドにはトウモロコシを原料としたバイオマス樹脂を用いている。

  • ケースと裏ぶたにはヒマシ油を、バンドにはトウモロコシを原料としたバイオマス樹脂を採用

ソフトウレタンバンドにはターゲットガイドをモールド。秒針の示す方角の判読性を高め、方位認識を補助する機能性を備えた。また、ボールドな時分針とバーインデックスを採用し、時刻視認性も高い。なお「PRW-61Y」では、ベゼルにIPを施して耐傷性とデザイン性を高めた。

  • 非常に視認性の高いダイヤル

機能面では、方位、高度・気圧、温度を計測可能なトリプルセンサーのほか、マルチバンド6電波時計やタフソーラー駆動など実用的な機能を搭載。PRO TREKでおなじみの気圧傾向表示機能や気圧傾向インフォメーションアラーム、-10℃の耐低温仕様、針位置自動補正機能、液晶表示の見やすさを補助する針退避機能、フルオートダブルLEDライト(スーパーイルミネーター)なども、もちろん装備している。

ケースサイズは54.2×47.4×14.7mmで、重さは53g。防水性能は10気圧。「PRW-61-1AJF」(57,200円)、「PRW-61Y-1BJF」(59,400円)、「PRW-61Y-3JF」(59,400円)の3モデルがラインナップされる。

「PRW-51NJ」日本自然保護協会コラボレーションモデル

日本全国の山から海まで幅広く自然環境を調査し、守り、活かす活動を続けている日本自然保護協会とのコラボレーションモデル第5弾が登場。

  • 時刻認識に優れたアラビアインデックス

今回のテーマは『再生』。環境意識の高まりによりプロダクト素材の見直しが広がる中、上で紹介したPRW-61と同様に、本モデルでもバイオマス樹脂を採用。環境保護の意識向上とともに、持続可能な社会活動の一環として自然に寄り添い、自然を楽しむことを企図している。

環境に配慮したバイオマス樹脂をケースとウレタンバンド、裏ぶたに使用。裏ぶたには里山の自然の象徴として、絶滅危惧種のタカ「サシバ」をデザインした。また、暗所でライトを使用するとネオンイルミネーターが点灯、インデックスが蛍を思わせる緑色に発光する。

  • バイオマス樹脂を使用したバンド。遊環には日本自然保護協会のマーク

さらに、交換可能な再生PET材のクロスバンドが付属。このバンドのカモフラ柄は、日本自然保護協会が大切にする日本の「里山」と、そこに棲む生物がモチーフ。絶滅の危機にある動植物が増える中、里山の自然とその保全活動に興味を持ってほしいとの思いが込められている。

  • 交換可能な再生PET材のクロスバンドが付属

方位、気圧・高度、温度をワンプッシュで計測できるトリプルセンサーをはじめ、マルチバンド6対応電波時計、タフソーラー駆動、視認性に優れるSTN液晶などを備える。腕を傾けるだけで自動点灯するフルオートライトによって、暗所でもアクティビティをサポートする。そのほか、気圧傾向表示機能、気圧傾向インフォメーションアラーム、-10℃の耐低温仕様、針位置自動補正機能、液晶の見やすさを確保する針退避機能など、PRO TREK定番の機能を搭載する。

ケースサイズは54.2×47.4×14.5mm、重さは55g。防水性能は10気圧。価格は64,900円。

EDIFICE NISMO Limited Edition「EQS-930NIS」

モータースポーツをモチーフとする先進のクロノグラフ「EDIFICE」は、日本最高峰のモータースポーツ「SUPER GT」で活躍するNISMOを2021年からサポートしている。これを記念したモデル「EDIFICE NISMO Limited Edition」(EQS-930NIS-1AJR)が登場。

NISMOは、モータースポーツ活動を受け持つ日産自動車の関連企業だ。日産のワークスチームとして国内外のレースへ参戦するだけでなく、レースで培った技術を日産の市販車に活かす役割も果たしている。

EDIFICE NISMO Limited Editionは、EDIFICEのソーラークロノグラフとNISMOのレーシングスピリットを融合。ベゼル、遊環、裏ぶたにNISMOロゴを刻印。また、ベゼル上の23分位置と裏ぶたに刻まれた「23」は、SUPER GTに参戦する日産のエースカーのカーナンバー『23』に由来する。

ダイヤルの素材は、本物のカーボンファイバー。インダイヤル、ボタン、ベゼル側面の赤いアクセントはNISMO のブランドカラーだ。10時側のインダイヤルは、チタンマフラーの焼け色を表現、レジンバンドのテクスチャーはレース終了後のタイヤ表面を表現している。なお、2022年シーズンはNISMOのドライバーおよびチームメンバーがこのNISMO Limited Editionを腕に、チャンピオンを目指すとのことだ。

ケースサイズは、52.0×47.5×12.3mm。重さは98g。駆動はソーラー、防水性能は10気圧。価格は39,600円。

  • ダイヤルには、本物のカーボン材を使用

  • 赤い『23』分位置、9時位置のインダイヤルリングの焼き色表現に注目

  • レース後のレーシングタイヤ表面をイメージしたバンド