パナソニックが世界最大級のエレクトロニクスショー「CES」の開催に合わせて、Amazon Alexa対応のスマートオーブンレンジなど北米で展開を予定するホームアプライアンスの新製品を発表しました。各製品の特徴を紹介します。
Alexa対応で音声操作できるオーブンレンジ
「NN-SV79MS」はAlexaによる音声操作に対応するスマートオーブンレンジです。北米ではAmazon、BestBuyを通じて3月から299.99ドルで発売されます。
Amazon Alexaが使えるEchoシリーズのスマートスピーカーなど、Alexa対応デバイスやモバイルアプリを使って遠隔操作も可能。北米ではAlexaを搭載するスマートスピーカーの普及率が約7割にも上ることから、パナソニックは数あるAIアシスタントの中でAlexaの採用を決めたそうです。
本体は搭載するボタンの数を減らしてスタイリッシュなデザインに仕上げています。カラーは落ち着いたシルバー。もちろん本体にも操作ボタンや運転状態を知らせるLEDディスプレイが搭載されています。
自動調理に対応する20種類のオートメニューを搭載。Alexaに頼んで「30秒で温めて」「1ポンドのビーフを解凍して」など、100種類以上のカスタマイズされた音声コマンドによる操作ができます。両手が水に濡れていたり、食品の油分で汚れているときには、音声によるハンズフリー操作がとても有効だとパナソニックは述べています。Alexaの初期セットアップは、「Zero-touch setup」「2D code setup」と名付けられたシンプルな操作です。
オーブンとしては1,200Wのパワフルなインバーターマイクロ波方式による調理に対応。出力レベルは10段階から設定ができます。今後、メニューや調理方法を日本のライフスタイルに合わせたモデルが発売されるのかどうか、気になる新製品です。
スチーム調理機能が充実するコンパクトオーブン
コンパクトオーブン「HomeCHEF 7-in-1(NU-SC180B)」も発表されました。従来機から搭載する、エアフライ・グリル・コンベクションオーブン・スチームという4つの機能に加えて、新たにスチームコンベクション・煮込み・発酵という3機能をコンパクトなボディにまとめた新製品です。
内容量は最大20リットル。新たに800mlのウォータータンクと強力なボイラーを搭載し、食材の栄養素や水分、風味を逃がさない「パワフルスチーム」機能を実現しています。スチームモードは調理する料理に合わせて、肉、根菜、魚介類向けの「スチームハイ」(最大30分)と、エビや鶏ムネ肉向けの「スチームメディウム」(最大1時間)から選択できます。
パナソニックは「米国では全世代のコンシューマーが健康なフードライフへの関心を高めている。スチームクッキングなど多彩な調理方法に対応し、手軽に使えるオーブンによって市場のニーズをとらえたい」としています。北米ではAmazon、Costco.comを通じて4月から499.99ドルで発売されます。