Betanewsが12月11日(米国時間)、Windows 10からWindows 11へのアップデート後にSSDのパフォーマンスが低下する問題に遭遇していたユーザーは、Microsoftが11月22日にリリースしたプレビュー更新プログラムの「KB5007262」を適用することで解決する可能性があると伝えた。
Betanewsは12月8日、「Windows 11 is dramatically reducing the performance of NVMe SSDs」において、Windows 10からWindows 11にアップデートした一部のユーザーから、SSDのパフォーマンスが大幅に低下したという報告が多数寄せられていることを伝えていた。この記事では、Microsoftはまだこの問題を認識しておらず、解決策を提示していないと指摘している。
その後12月11日、「Microsoft's recently released KB5007262 update may fix SSD performance issues in Windows 11」において、11月にプレビューリリース済みのKB5007262が、このSSDのパフォーマンス問題に対する修正を含んでいる可能性があると伝えた。KB5007262における更新内容は、Microsoftによる次のリリースノートにまとめられている。
・ 2021 年 11 月 22 日 — KB5007262 (OS ビルド 22000.348) プレビュー
この更新プログラムでは非常に多くの修正と機能強化が行われているが、その一つに「ディスクのパフォーマンスに影響する問題の修正」という項目が含まれている。Microsoftによる説明は次のとおり。
「Windows 11 上のすべてのディスク (NVMe、SSD、hardisk) のパフォーマンスに影響する問題を修正します。書き込み操作が発生するごとに不要なアクションを実行します。 この問題は、NTFS USN ジャーナルが有効になっている場合にのみ発生します。 USN ジャーナルは常に C: ディスクで有効になっている点に注意してください。」
KB5007262はオプションの更新プログラムとして提供されているため自動更新の対象にはなっておらず、適用するにはWindows Updateから手動でインストールを実施する必要がある。
もしWindows 11でSSDのパフォーマンスが低下したと感じている場合は、この更新プログラムを適用によって問題が解決するかもしれない。前述のようにKB5007262はその他にも非常に多くの修正を含んでいるため、もし適用が可能な環境ならば試してみる価値はあるだろう。