買う前にスペックや使い勝手をアレコレ調べたりすることが多いパソコン。公式サイトのほかWebの解説動画やレビュー記事をじっくり読んだりするものですが、実際にきちんと説明を受けられる場所があったらいいなあ……と思う方も多いのではないでしょうか。

今回、モノを売らない“体験型の小売店”で知られるシリコンバレー発の「b8ta Tokyo - Shinjuku Marui」(新宿マルイ本館)に、「Yoga」シリーズを中心としたレノボのPC製品が試せるポップアップストアが、12月1日から1カ月の期間限定でオープンしました。実際にどのようなものか、展示内容を見ていきましょう。

  • Lenovo Yoga ポップアップストア。展開期間は2021年12月1日~12月31日の1カ月間だ

    Lenovo Yoga ポップアップストア。展開期間は2021年12月1日~12月31日の1カ月間だ

今回登場した「Lenovo Yoga ポップアップストア」は、レノボ・ジャパンが“多様性”をコンセプトとして販売する「Yoga」シリーズを中心とした製品が試せる期間限定ストア。新宿マルイ本館1Fにある「b8ta Tokyo - Shinjuku Marui」の一部を“間借り”する形で展開します。

商品を買うことはできませんが、気になるPCを実際に試したり、レノボから研修を受けた「b8ta Tokyo - Shinjuku Marui」スタッフによる詳しい説明を受けられたりするほか、実際に商品を買える量販店との連動施策も予定しています。

  • YogaシリーズやIdeaPadシリーズ、ゲーミングのLegionノートPCも展示する

中央のテーブルの上にはYogaやIdeaPadシリーズのPCが展示されているほか、顔認証や目線操作、離席時の自動ロック、他人がPCを覗き込む視線を警告する機能など、一般的な量販店では試しにくい機能の実演展示も行われています。

具体的な展示製品は、「Yoga」シリーズが、Yoga Slim 750i Carbon、Yoga Slim 750i Pro、Yoga Slim 950i、Yoga 660、Yoga Tab 13の5製品。

エンタメやクリエイティブ用途に向いた「IdeaPad」シリーズが、IdeaPad Slim 360(Lenovo Aware)、IdeaPad Duet Chromebook、IdeaPad Duet 560 Chromebookの3製品。

ゲーミングブランド「Legion」シリーズは、Legion Slim 750iの1製品が展示されています。もちろん、どれも来場者が自由に試せ、気になるポイントをスタッフに尋ねられます。

  • ずらりと並ぶYoga Tab 13やIdeaPad Duet 560 Chromebook、IdeaPad Slim 360(写真左)。11月26日に発売したばかりのIdeaPad Duet 560 Chromebookは、着脱式キーボードが採用されている(写真右)

  • IdeaPad Slim 360では、PCの使用を改善する「Lenovo Aware」を試せる。写真は使っているときの姿勢が正常かをチェックする機能(写真左)。ゲーミングPC「Legion」シリーズもノートPC「Legion Slim 750i」が試用できるようになっている(写真右)

  • 壁面の展示。離席時の自動ロックや目線操作といったPC使用時のアシスト機能「Lenovo Smart Assist」が実演されている

  • 離席中にはディスプレイがぼかされ、近くに戻ると自動でぼかしが解除される

レノボ製品のなかでも、YogaやIdeaPadシリーズは大型量販店での展示をよく見かけます。今回のポップアップストア、量販店の展示との違いはどこなのでしょう。

レノボ・ジャパン マーケティング統括本部 コンシューマー マーケティング本部の越智道夫本部長は、Lenovo Yoga ポップアップストアの目的の1つを「量販店には行かない層をターゲットにすること」といいます。

Yogaシリーズの主要ターゲットは若者層。越智氏は、ストアでは“多様性”を前面に打ち出し、多様であることが当たり前である現代を生きる若者が、自分に合ったPCを選べるようにしたいと話しました。

b8taは新宿以外にも渋谷や有楽町にも店舗を構えていますが、今回のポップアップストアは“多様性”というYogaシリーズのコンセプトと最も親和性の高い、新宿一択で出店したとのこと。

ストアでは、「東京2020パラリンピック」閉会式にも登場したバーチャルモデル・immaを起用していますが、これも“PRキャラクターは人間でなくてもよい”という多様性を演出する一環といいます。

  • レノボ・ジャパン マーケティング統括本部 コンシューマー マーケティング本部の越智道夫本部長

  • バーチャルモデル・immaさん。多様性をアピールする一環として、2021年10月下旬からYogaシリーズのPRキャラクターに抜擢されています

加えて、b8taでは天井に複数のセンサーやカメラが備えられ、来場者の行動を詳しく分析することが可能です。越智氏は、例えばどんな年代のユーザーがどの製品を手に取ったか、どんな製品の前でどのくらい立ち止まったかなど、来場者の興味をデータ化して、今後の接客やマーケティングに活かしていきたいとしました。

  • b8ta Tokyo - Shinjuku Maruiの天井。複数のカメラが備えられています

しかし“売らない店舗”とはいえ、売り手側は「販売につなげたい」、消費者は「製品を購入したい」という両方のニーズもあるはずで、今回は量販店との連携施策として、対象の量販店店舗でYogaシリーズを購入し、レシートや購入証明書といった必要書類をLenovo Yoga ポップアップストアに持っていくと、ギフトカタログをプレゼントするキャンペーンが実施されます。

また、新宿の新名所としてSNSなどから広がりつつある、新宿駅東口近くの街頭ビジョン「クロス新宿ビジョン」を利用したSNSキャンペーンも展開。クロス新宿ビジョンは3Dの巨大猫が有名ですが、こちらにもバーチャルモデル・immaとYogaのPCが出演する「Yoga 3D ビジョン」が出現します。

放映期間は2021年12月1日~31日、放映時間は7時~25時で、1時間の中で12回流れるそう。内容は「看板篇」(7時~17時)、「自撮り篇」(7時~17時)、「画面から登場篇」(17時~25時)の3種類。タイミングが合えば、YogaシリーズのノートPCが画面から飛び出してくるところが見られる可能性があります。

  • クロス新宿ビジョンに表示されたYoga 3D ビジョン。immaさんとYogaが滑らかに動き、画面から飛び出して見えます

SNSキャンペーンでは、Lenovo Yoga ポップアップストアのフォトスポットで撮影した画像や、「Yoga 3D ビジョン」の写真などを、レノボのInstagramやTwitterアカウントをフォローし、専用ハッシュタグを付けてSNSで投稿すると、抽選で50名にPLASTICITYキルティングクラッチバッグをプレゼントする施策が行われます。これもリアルな看板を街中にたくさん並べる代わりに、SNS上の広告として拡散されていくことを狙っています。

  • Lenovo Yoga ポップアップストアの壁面にはデコボコしたボックスが並ぶ一角があるが……

  • 店舗外の1点から眺めると、「YOGA」のロゴが浮かび上がる仕掛け。この撮影ポイントがフォトスポットとなる

「Yoga ポップアップストア」の展開期間は2021年12月1日~12月31日で、営業時間は11時~20時30分まで(12月31日は営業時間が変更になる可能性あり)。年末年始のセールでレノボ製品の購入を検討している人は、足を運んでみるのもいいかもしれません。