iOSのバージョンアップにあわせ着実に進化を続けているアプリといえば、Safari、カメラ、そして「マップ」。当初採用されていたGoogleマップに代わり、Appleが開発の陣頭指揮をとるようになってから最初のリリースは、世間からかなり厳しい評価が下されたものの、いまや機能・信頼性においてGoogleマップと並ぶ存在です。

「ルックアラウンド」は、その標準マップアプリに用意された実際の風景を確認できる機能です。日本では2020年夏頃から提供開始され、一部の都市・地域で地図上を"動き回り周囲を360°眺める"ことができます。

双眼鏡ボタンは、このルックアラウンドを呼び出すためのものです。マップの縮尺が小さすぎる場合、データがない(写真撮影が完了していない)場合は、双眼鏡ボタンが表示されません。

基本的な使いかたは、マップ上の進みたい方向/薄いブルーで表示された道路を繰り返しタップすればOK。その方向に進める場合(画像データが存在する場合)は指先に軽い振動が伝わり、道路に沿って自分の視点(双眼鏡とそこから広がる扇状のビーム)も移動します。遠くをタップすれば大きく、近くをタップすれば小さく移動します。

道路を曲がるときはどうしよう、などと考える必要はありません。進みたい方向/薄いブルーで表示された道路をタップすれば、十字路やカーブをいなしつつ双眼鏡はそこへ移動します。操作しにくい場合は、指先を狭めたり広げたり(ピンチイン/アウト)で縮尺を変更しましょう。

360°の写真を使い動き回ることもできます。その場合も、道路を進みたい方向へ繰り返しタップするだけ。左右へフリックすれば、周囲を見渡したり、十字路/カーブでは曲がることもできます。画面下に隠れているシートを上方向へ引き出すと、その場所を撮影した日時を調べることも可能です。

  • 双眼鏡ボタンが表示されたエリアでは「ルックアラウンド」を利用できます