続いて、IIJmioの端末調達を担当する永野秀太郎氏より、「SIMフリースマホの昔と今 ~意外と知らない?スマホカメラの世界」と題したセッションが開かれた。前半は最近IIJmioで扱われるようになったSIMフリースマートフォンの紹介と、それぞれのメーカーや世代についての紹介が、後半ではスマートフォンのカメラ機能に特化した解説がそれぞれ行われた。

  • 自身もカメラが趣味で複数のデジタルカメラを所有しているという永野氏。IIJのイベントなのかカメラ誌のイベントなのかわからないほどの熱量が感じられた

新規扱い機種の中では、OPPOの「Find X3 Pro」が一押しという永野氏だが、カメラ付き携帯電話の歴史にはじまって、SIMフリースマートフォンをお笑い芸人の世代になぞらえて世代分けしてみせた。

  • 永野氏一押しのFind X3 Proのポイントを紹介。広角カメラと超広角カメラの撮像素子が同じというのも見逃せないポイントとのこと

  • 2012年に最初のSIMフリースマートフォンが導入され、現在は第7世代だという。筆者はお笑いに疎いので、世代分けについては妥当性が評価できないのが辛い

後半、そして本セッションの本番とも言えるカメラ機能の解説については、詳細は「てくろぐ」で公開されているスライド資料をご覧いただきたいのだが、カメラの性能指標の一つとして撮像素子(CCD/CMOS)の「画素数」がわかりやすく比較されがちだが、それに対して撮像素子の「サイズ」や画像処理系の重要性について説明するなど、パソコン雑誌でいうなら単発企画記事が1本書けるくらいのレクチャーが行われた。

  • 2009年のガラケーと2021年の最新iPhoneは画素数こそ同じだが、写りは断然違っているが、これは撮像素子自体の進化に加え、画像処理系のアップデートなども大きい。コンパクトデジタルカメラと比べてスマホの処理能力は格段に高く、AIも交えた画像処理部分の性能差は本格的なフォトラボとインスタントカメラくらいの違いがある

個人的に付け加えるなら、画素数競争はコンパクトデジタルカメラでも繰り広げられたようにしばらくは続くかもしれないが、使い勝手の悪さ(10,800万画素では1ファイルが30MBにも達する)からある程度の段階で終息するはず。むしろiPhone 13が先鞭を付けたように、今後はミドルレンジ以上を中心に、HDR10、Dolby Visionといった動画規格への対応に注目することになるだろう(8K動画が中心になれば必然的に画素数も32K程度まで上がる)。

今や最も身近なカメラとして利用される機会の多いスマートフォンだが、きちんと性能の見方などを意識して選んでいる人はまだ多くないかもしれない。そうした人に大きな気付きを与えてくれるセッションだった。