システムをiOS 15にアップデートして通知の設定を見直していたところ、「即時通知」という見慣れない語句が。これまでの「通知」とどう違うのか、気になりますよね。

そもそもiPhoneでいうところの「通知」とは、iPhone内部または外部(インターネット)から送られてくる文字や画像などの情報のこと。ユーザ自ら情報を集めにいくのではなく、情報が向こうからやってくる(アプリ開発元の判断でタイムリーに届けられる)ため、ニュースなどの鮮度が重要なコンテンツを扱うアプリでは必須機能となっています。一方、ユーザの気が散る原因にもなるため、対策を求める声も存在しました。

即時通知は、iOS 15の新機能「集中モード」で特別扱いされる通知を指します。集中モードをオンにすると、届いた通知を指定した時刻にまとめて受け取ることが可能になりますが(通知要約) 、即時通知が有効なアプリは例外としてただちに通知され、ロック画面に約1時間表示され続けます。重要な通知を扱うアプリだけ即時通知をオンにしておけば、集中モードにしても重要な通知を見逃さずにすみます。

なお、すべてのアプリが即時通知に対応しているわけではありません。iOSに標準装備の通知機能を備えたアプリでいえば、ウォレットやカレンダーは対応していますが、メモやヘルスケアは非対応です。サードパーティー製アプリについても、TwitterやGmailは対応していますが、InstagramやFacebookは対応していません。

即時通知に対応しているかどうかは、『設定』→「通知」画面から確認できるインストール済アプリ個別の通知管理画面で確認できます。集中モードの設定で即時通知を有効にするとき、除外したいアプリ(即時通知対応だけれど個人的には要約表示が好ましいアプリ)については、即時通知スイッチをオフにしておきましょう。

  • 「即時通知」はふつうの通知とどう違う?