モトローラ・モビリティ・ジャパンはSIMロックフリー端末「motorola edge20」と「motorola edge20 fusion」を10月22日より国内各チャネルで発売します。MOTO STOREにおける販売価格は、モトローラ史上最薄・最軽量の5G端末となったmotorola edge20が54,800円、高いカメラ性能とコスパのよさを両立したmotorola edge20 fusionが43,800円です。製品発表会で、担当者は「個性的でプレミアムなスマートフォンを求めるユーザーに向けた製品です」とアピールしました。
motorola edge20の展開に意欲
冒頭、モトローラ・モビリティ・ジャパン代表取締役社長の松原丈太氏が挨拶しました。日本のマーケットには初登場となるmotorola edgeシリーズについて、モトローラのスマートフォンラインアップの中ではミドルハイレンジに位置していると説明します。
松原氏は「これでエントリーからハイエンドまで、幅広いラインナップのポートフォリオが完成しました。motorola edgeシリーズでは個性的で機能を追求したプレミアムな製品を、お求めやすい価格で提供します。カメラ、ディスプレイのほか、持っていてかっこいいデザインにもこだわっています」と強調します。
同社の日本市場における1月~6月期は、出荷台数が昨対比で+61%、売上が同+80%と好調を維持。そこで今回のmotorola edgeシリーズの展開にも期待を寄せます。このあと、モトローラ・モビリティ・ジャパンのマーケティングマネージャー&エバンジェリストの銭高明氏が新製品の詳細について説明しました。
motorola edge20は薄さ約6.99mm(最薄部)を実現し、重さを約163gにおさえた6.7インチのモデルです。背面はトリプルカメラの仕様で、1億800万画素のメインカメラ、1,600万画素の超広角+マクロビジョン、800万画素の光学式3倍ズームを備えます。
9倍の光感度を誇るウルトラピクセルテクノロジーにより、暗い場所でも明るく撮影できるのが特徴。3倍の高解像度光学ズームにより離れた場所からもしっかりフォーカスできるほか、30倍スーパーズーム、超広角撮影なども利用できます。
インカメラには3,200万画素の高解像度カメラを搭載しました。さらにオーディオズーム機能、デュアルキャプチャーモードなどの機能を備えています。
6.7インチの有機ELディスプレイ(2,400×1,080ドット)は10億色の色彩表現が可能です。そしてモトローラ史上最速の144Hzリフレッシュレートにより、映像表現が滑らかになりました。映画やドラマなどの映像はより美しく、またゲームも快適に楽しめそうです。
プロセッサーにはQualcomm Snapdragon 778Gオクタコアを搭載。6GB RAM/128GB ROM、4,000mAhバッテリーを備えています。また、ネットワークの面では5GおよびWi-Fi 6Eに対応。SIMスロットは2つあり、DSDS(5G+4G)に対応します。インターフェースはUSB Type-C(USB 2.0)で、3.5mmイヤホンジャックは非搭載です。このほか、指紋認証、顔認証に対応。なおNFC搭載ですが、おサイフケータイには対応しません。
コスパの高いmotorola edge20 fusion
続いてmotorola edge20 fusionについて。こちらも5G対応で、1億800万画素の高解像度カメラを備えるなどmotorola edge20と同様に高いパフォーマンスを誇ります。
ウルトラピクセルテクノロジーによる9倍の光感度での撮影、3,200万画素のインカメラによるセルフィー撮影にも対応。6.7インチ有機ELディスプレイのリフレッシュレートは90Hzで、競合他社の同価格帯のスマートフォンより優れています。
薄さは約8.25mm(最薄部)、重さは約185gで、motorola edge20と比べてやや厚さ・重さの感じられるmotorola edge20 fusionですが、バッテリーはより大きな5,000mAhの大容量を搭載しました。同梱される30W TurboPowerチャージャーによる急速充電にも対応しています。
新しい保証サービスも開始!
モトローラでは、モトローラ製SIMフリースマートフォンを利用中のユーザーを対象にした新たな保証サービス「moto care」を10月22日よりスタートさせます。落下や水濡れなどでスマートフォンが破損してしまった場合に、同一モデルの端末と交換できるという内容です。一般的には有償の修理対応となる落下や水没ですが「moto care 安心保証サービス」を利用すれば、電話一本で最短翌日には交換端末が届き、年1回まで利用できるのが特徴(交換時には自己負担金の支払いも必要)。保証料は月額プラン(308~638円)と、一括プラン(2年:6,080~12,980円、3年:8,580~17,380円)から選べます。
なお今回、moto careサービス開始とmotorola edgeシリーズの発売を記念して、期間内にmotorola edge20またはmotorola edge20 fusionを購入したユーザーを対象に「moto care 安心保証サービス(2年)」に無料で加入できるキャンペーンも実施されます。
なぜFeliCa非搭載? カラバリは増える?
最後にメディアからの質問に担当者が回答しました。
FeliCa非搭載となった理由について、銭高氏は「日本市場でニーズがある機能ということで、社内で(搭載に向けて)検討を続けています。今回のmotorola edgeシリーズは日本で初めて展開する製品ですので、いち早くお客様に届けることを優先してグローバルの仕様となりました」と回答しました。
moto careサービスの詳細について聞かれると「ストックしている新品、もしくはリファービッシュ品を返送するサービスです。今後、すべてのモトローラ製SIMフリースマートフォンで提供していきます。スタート時にはmotorola razr 5Gには対応しませんが、それ以外のモデルを新規に購入されるときには加入できます」。
落下、水漏れの対象となる端末の状態については「通常利用できない状態、安全に利用できないものは全て保証の対象です。まったく動かないのはもちろん、画面が割れてしまった、という状態も含みます。ただ、擦り傷、経年劣化などは対象外です」としました。
グローバル版のmotorola edge20、motorola edge20 fusionは複数の色展開をしているが……と聞かれると銭高氏は「日本では各シリーズ1色ずつとなりました。プレミアムな価格帯のSIMフリー端末であり、カメラ、ディスプレイの機能を向上させていることから、コアターゲットとなる男性ユーザーにもっとも選んでいただける色を選択しています。今後、市場の反応などを見て、次の製品から複数のカラー展開などをしていけたら」と回答しました。