アクアは9月22日、2ドアSide by Sideタイプ冷蔵庫の新モデル「AQR-SBS48K」を発表しました。日本では珍しい「Side by Side」のレイアウトと、超大容量の冷凍室に注目です。また、海外ドラマにでてくるような独特のデザインも魅力。新製品は断熱材が進化して庫内容量が大きくなったほか、省エネ性能もアップ。発売は10月6日、価格はオープン、推定市場価格は176,000円です。

  • 日本では珍しいSide by Sideタイプの冷蔵庫。最上部の棚の奥にも手が届きやすいように、本体の高さは比較的低め。本体サイズは幅835×奥行き667×高さ1,775mm。マイナビニュース・デジタルの林編集長(165cm)と並ぶとサイズ感がわかります

左は冷凍・右は冷蔵という直感的なレイアウト

日本製のファミリータイプ冷蔵庫は、ドア開き式の冷蔵室に引き出し式の野菜室、そして引き出し式の冷凍室というデザインが一般的。そんななか、アクアは以前から欧米で主流のSide by Side冷蔵庫を発売しています。Side by Sideとは、上から下まで左右に開く観音開きドアだけで構成された冷蔵庫です。

アクアの2ドアSide by Sideシリーズで面白いのは、庫内レイアウト。ドア左側は上から下まですべてが冷凍室なんです。そしてドア右側は冷蔵室という、シンプルでわかりやすくなっています。

庫内はショーケースのような大きめの透明棚で区切られており、庫内全体を一目で把握しやすいのも好印象。一般的な冷蔵庫よりも仕切りと仕切りの間が広いため、大きな食材や鍋を収納しやすいのも◎。大きなスイカも丸ごと余裕で入る広いスペースがあります。

新モデルのAQR-SBS48Kは全容量475Lの冷凍冷蔵庫ですが、冷凍室はそのうち192Lを占めます。これだけ大容量の冷凍室は、同じ容量クラスの他製品ではなかなか見られません。

  • AQR-SBS48Kの扉を開いたところ。左が冷凍室、右が冷蔵室に分かれています。ショーケースタイプの庫内は、扉を開くと一目で上から下まで見渡せて食材をチェックしやすいレイアウト

  • 前モデル・AQR-SBS45Jと、新モデル・AQR-SBS48Kのサイズ比較。本体サイズはほとんど変わっていませんが、断熱材の進化によって庫内容量は大きく増えています

海外仕様でも日本人にうれしい機能があちこちに

ところで、このAQR-SBS48Kはアクアの完全オリジナル製品ではありません。親会社であるハイアールグループのグローバル製品をもとにした、まさにグローバル仕様の製品です。ただしグローバル製品をそのまま日本に輸入したわけではなく、さまざまな部分を日本向けに改良しています。

  • グローバル向け製品はドアの素材が鋼板ですが、AQR-SBS48Kは日本で人気のガラスドアを採用。タッチパネル式の設定ボタンはドア前面に配置されており、ドアを閉めたまま操作できます

たとえば、海外製冷蔵庫の多くは野菜の鮮度保持機能を搭載していませんが、AQR-SBS48Kは日本向けに野菜ケースに調湿フィルターを追加。野菜室内の湿度を高く保つHCS-V(Humidity Control System-Vegetable)フィルターによって、庫内で野菜が乾燥しにくく、通常の冷蔵室よりも野菜を新鮮に長持ちさせられます。

  • 左右ともに下2段はボックスタイプの引き出し式。右側上の引き出しには野菜の鮮度を保つHCS-Vフィルターを搭載しています

  • 冷蔵室上部には脱臭フィルター。この脱臭フィルターも日本仕様のみです

このほか、前モデルでは73%だった2021年省エネ基準達成率が、新モデルAQR-SBS48Kでは100%を達成。省エネに対する意識が高い日本人にもうれしい仕様となりました。

日本ではSide by Sideの冷蔵庫が少ないため、アクアの2ドアSide by Side冷蔵庫シリーズは以前からインテリア好きに注目されていました。とはいえ、あまりにもグローバル仕様の冷蔵庫ということで、製品の存在を知っていても購入をためらっていた人も多くいました。

今回の新モデルでは、省エネ性能の向上や野菜の長持ち機能の搭載など、日本の冷蔵庫の良いところを上手くピックアップして実装しています。シンプルでスタイリッシュな欧米スタイルのデザイン性はそのまま、より日本人が購入しやすい製品に進化しています。