“人生のうち3分の1は寝て過ごしているのだから、寝具にはしっかりとした物を選ぶべき”というフレーズを聞いたことはないでしょうか。しかし最近について思い返してみると、8時間も寝た日がそうあったかと。いやむしろ、1日のうち3分の1以上を占めているのはよく考えなくても労働です。いわゆる“9時~17時”で働いても8時間で、これはもう最近の睡眠時間を余裕で凌駕しているというわけ。
つまり現代を生きるオフィスワーカーにとって、勤務中ずっとお尻を押し付けている椅子こそしっかりしたものを選ぶべきなのです。しかし残念ながら、会社においてある椅子はそこまで豊かな座り体験を提供してくれるわけではありません。腰のサポートはほぼなく、背もたれは小さめ。さらに座面もやや狭いため、少し足を崩してリラックスしたいときにも窮屈感は否めません。
そんな折、今回はなんと独noblechairsが送る高級ゲーミングチェア「EPIC - Mercedes-AMG Petronas Formula One Team - 2021 Edition」をレビューする機会がやってきました。これ幸いとオフィスに設置し、およそ1カ月(在宅勤務も挟みながらですが)しっかり体験した素晴らしさについてお伝えしようと思います。
本体は組み立て式。重いのが平気なら1人でもできるはず
さっそく編集部に届いた巨大なパッケージから見ていきましょう。梱包重量は約30kgもあるので、店頭で購入して自力で持ち帰るのはかなり難しそう。車への積み込みも相当大変そうなので、ここは安全を期してインターネットで購入するか、配送を依頼したほうが無難だと思います。
なお、組み立ては2人以上で行うことを推奨しています。実際に組み立ててみたところ、一般的な成人男性で、多少重たいものでもしっかり持ち上げられるなら1人でもできそうだという印象です(後述しますが、筆者はできませんでした)。作業自体はそこまで難しくなく、撮影と片付け込みの作業時間は2時間前後だったので、2人で協力すればもっと手早く組み立てられると思います。
ところがここで難関が。筆者は“STR(Strength、力)”の値があまりに低いため、ゲーミングマウスより重いものを持つことができず、Apple Watchより重いものを装備できません。しかしここは“LUK(Lucky、幸運)”値がやや高かったことに恵まれ、遅くにもかかわらず残っていた隣の編集部の方に手伝ってもらい、作業を続行することができました。
組立作業自体の難易度はそこまで高くなく、と上述しましたが、“VIT(Vitality、元気さ)”の値が低い筆者にとってはとても重労働。空調すら停止した夜遅くのオフィスで、組み上げたばかりの椅子に腰掛けて休みたいという気持ちをぐっとこらえ、後片付けを先に完遂しました。家で組み立てる場合、巨大な梱包材を処分するのもそれなりに大変なことが予想されるので、資源ゴミの日を把握して作業したほうがいいと思います。