高エネルギー加速器研究機構(KEK)は研究に使わなくなった使用済みの機器、備品、消耗品などのうち、一定の期間が終了し再利用されない対象品を一般向けに販売する売り払い企画「KEK鑑定団」を8月27日より開始したことを発表した。

通常、使用済み機器などは鉄くずや廃棄物として業者への売却や処分を行っているというが、KEKの研究活動を身近に感じてもらうことや、財源の多様化を目的として昨年度の開催に引き続き今年も開催を行うとしている。

KEKが2021年4月で創立50周年を迎えたことをふまえ、KEKの研究活動の礎を築いた「12GeV陽子シンクロトロン」やK2K実験で使用していた機器、Belle実験で使用した検出器の一部やBelleの実験データ入りテープ、12GeV陽子加速器のコントロールルームで使用されていた表示板、高エネルギー物理学研究所のシンボルマークが入ったヘルメットといったアイテムが並ぶ。

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    今回売り払い企画に出品される、12GeV陽子加速器の実験を行う際に簡単な計算をするのに使われていたパソコン(出典:KEK)

なお、購入の申し込みはオンラインで8月27日~9月17日まで受け付けており、9月12日はオンラインにて、9月13日はKEKつくばキャンパスにて、両日ともに13時から16時の間に現物の確認が可能だ。