象印マホービンは8月25日、30代~40代の共働き世代や子育て世代に向けた自動調理鍋「EL-KA23」を発表した。10月1日発売で、価格はオープン。市場想定価格は33,000円前後。本体カラーはブラックとホワイトの2色。機能性と使いやすさ、日常生活に溶け込むシンプルなデザイン性を備えた生活家電、「STAN.(スタン)」シリーズに属する新モデルだ。

※2021年9月17日追記:
発表当初は「10月1日発売」でしたが、「10月21日発売」に変更されました。

  • EL-KA23

EL-KA23は、食材を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで、カレーやシチュー、スープ、煮物、米調理などを作ってくれる自動調理鍋。調理の途中で材料を入れたり、火加減を調整する必要がない。最大容量は2.3Lで、ビーフカレーだとだいたい6人前だ。最大12時間前からの予約や保温もできるので、たとえば朝出かける前に材料を入れてタイマーセットすれば、帰宅後に夕飯をすぐに食べられる。レシピブックとWebを参照することで、約100レシピに対応する。

  • ブラック

  • ホワイト

ジッパー付き食品保存袋(以下、パック)に食品を入れて調理する「パック調理」にも対応。パックを内鍋(ホーロー鍋)にセットする専用の「パックホルダー」があり、同時に最大2品まで作れる。あらかじめパックに食材を入れて冷凍や冷蔵で保存しておけば、準備の時間をかけずにしっかりした食事を用意できる。

  • 「パック調理」の使用イメージ

パックに食材と調味料を入れてそのまま調理可能なので、調理時に手が汚れず、使用後の洗い物も少なくてすむ。後片付けが簡単なので時短につながる。

  • 「パック調理」専用パックホルダー

なお、パックはポリエチレン製の耐熱温度100℃以上、厚さ0.06mm以上、サイズ21cm×18cm以下のものを推奨。異なるレシピを2パック同時に調理する場合は、同じ調理温度のレシピを選択するようにし、設定時間の異なるレシピを同時調理する場合は取扱説明書を参照するよう求めている。

  • 「パック調理」の手順は4ステップ。まずはパックに食材・調味料を入れる

  • 続いてなべにパックホルダーを取り付け、ジッパーの口は開けたままパックをセット。このとき、パックホルダーのつまみにジッパーを折り込むことで、パックが調理中に膨張して浮いたり、動いたりせず、水が入らない仕様となっている

  • パックホルダーカバーを装着し、注水口から水を入れて本体にセット

  • コースボタンから「パック調理」を選択し、調理温度と時間を決めて「スタート」ボタンを押す。あとはできあがりを待つだけ

EL-KA23の本体にセットする内鍋は、腐食や色移りに強く、高い蓄熱性で煮込み料理に適した「ホーローなべ」だ。調理後に、そのまま食卓に置けるデザインになるよう工夫している。ホーローなべはガスコンロの直火に直接かけられる仕様だ。

また、保存やガスコンロで使うとき用に、取っ手の付いたホーローなべ用のふたが付属する。使用後に洗うのは、ホーローなべ、内ぶた、つゆ受けの3点だけなので、後片付けも簡単だ。

  • ホーローなべは上品なデザインなので、できあがった料理をテーブルにそのまま置ける

  • 直火で温められる(IHには非対応)

このほか、あたため直しができる「再加熱」機能、料理のにおい移りを抑える「クリーニング」機能、なべ内部の温度を正確に検知する「蒸気センサー」機能などを備える。

主な仕様は、最大調理容量が2.3L、消費電力が900W、設定温度範囲が40~100℃、電源コード長は1.4m。サイズはW285×D310×H225mm、重さは7.0kgで、ふたを開いたときの高さは465mm。ホーローなべ用ふた、パックホルダー、パックホルダーカバー、白米計量カップ、レシピブックが付属する。