米Appleは6月30日 (現地時間)、WWDC21で発表した「iOS 15」と「iPadOS 15」のパブリックベータ版の提供を開始した。有効なApple IDを持っていてApple Beta Software Programの規約に同意して登録すれば、動作対象機種を持つユーザーは誰でも試用できる。iOS 15とiPadOS 15は、秋に正式版リリースになる予定だ。
パブリックベータ版の導入のステップは以下の通り。
- Apple Beta Software Programのページでプログラム参加登録
- インストールするデバイスのバックアップを作成
- 使用するデバイスを登録:インストールするデバイスでbeta.apple.com/profileにアクセスして構成プロファイルをダウンロード
- 「設定」アプリ→「一般」の「プロファイル」で指示に従って構成プロファイル(iOS 15 & iPadOS 15 Beta Software Profile)をインストール
- 再起動
- 「設定」の[一般]→[ソフトウエアアップデート]でパブリックベータ版のダウンロードとインストール
iOS 15とiPadOS 15では、FaceTimeが強化され、より自然な通話が可能になり、SharePlayを用いてつながっている友達や家族と音楽/映画・TV番組/画面などを新たな体験で共有できる。集中できる環境にカスタマイズする「集中モード」、すぐに確認する必要のない通知を朝や夜にまとめて配信する「通知要約」などスマートな通知体験、テキストの認識表示や高度なスポットライト検索、再設計されたSafariなど、iPhoneやiPadOSの体験を向上させる様々な機能や強化を備える。iPadOS 15では、ウィジェットとAppライブラリでホーム画面を整理してパーソナライズでき、「クイックメモ」でいつでもすぐにメモを書き込め、スクリブルが日本語をサポートする。最初のパブリックベータ版では全ての機能は揃っていないが、正式版への搭載を予定している多くの機能を試用できる。
Apple Beta Software Programは、プレリリースソフトウエアの試用を通じてフィードバックを収集し、開発中のソフトウェアの問題の特定と修正、品質向上に役立てるプログラムだ。試用においては、エラーや不具合が発生したり正しく機能しなかったりする可能性があるため、Appleはメインデバイスへのインストールを避けることを強く勧めている。
また、Apple Beta Softwareプログラムで使用するパブリックベータ・ソフトウェアは機密情報であり、スクリーンショットの公開や投稿、Apple Beta Software Program参加者以外とのパブリックベータ版の情報の共有、ソフトウェアに関する情報の公開などは禁止されている (Appleが公開した技術情報は機密扱いから除外)。