NTTドコモが2021年夏モデルとして発表した、ソニー製の4G LTEスマートフォン「Xperia Ace II SO-41B」。Xperiaブランドのスマホの中ではもっとも手頃な価格帯のモデルで、ドコモオンラインショップでは22,000円で販売されます。

ドコモの2021年夏モデル発表会場にて「Xperia Ace II SO-41B」実機の動作を確認しました。写真を交えて紹介します。

  • Xperia Ace II SO-41B。指紋が目立たないややざらついた仕上がりが好印象です

    Xperia Ace II SO-41B。指紋が目立たないややざらついた仕上がりが好印象です

価格は22,000円、親しみやすいデザインが◎

前世代の「Xperia Ace SO-02L」はドコモの2019年夏モデルとして発売。スマホディスプレイの大型化が進む中で、“コンパクト”さが売りの低価格モデルでした。

その後、初代Xperia AceはSIMフリー版や楽天モバイル版も登場。楽天モバイルでは現在も販売ラインナップに入り続ける定番モデルになっています。

  • Xperia Ace II SO-41Bの前面

外観はXperiaらしく、一枚の板を彷彿とさせる平らなデザインです。上位モデルのXperia 1シリーズなどは背面にガラス素材を使用していますが、Xperia Ace IIの背面は樹脂製で滑らかな手触り。

クールな印象の上位モデルに対して、Xperia Ace IIのデザインには優しさや親しみやすさ、安心感を強く感じます。

  • カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色展開

特にソニーらしいこだわりを感じるのは背面のロゴの配置です。FeliCaマーク、Xperiaロゴ、ドコモロゴ、ソニーロゴ、型番と、すべてが左右の中心軸に沿って、整然と並んでいます。この見た目の端正さは好感が持てます。

  • こちらはホワイトモデル。FeliCaマーク、Xperiaロゴ、ドコモロゴ、ソニーロゴ、型番が全て中心軸に並んでいます

「コンパクト感」はやや控えめ

初代Aceに続き、今回のXperia Ace II SO-41Bも「コンパクト」という特徴をうたっています。確かに、今回は上下の画面枠が大きく縮まり、初代Aceよりもちょっと縦長なアスペクト比18.7:9の5.5インチディスプレイを詰め込みました。Xperiaシリーズとしては例外的に“ノッチ”を作り、インカメラを収めています。

  • Xperiaシリーズのなかで例外的にノッチで搭載されたインカメラ。画面サイズを優先した結果だといいます

横幅は69mmと初代Ace(幅67mm)から約2mm、大きくなっています。手への収まりは悪くはありませんが、体感としての「コンパクトさ」は若干削がれてしまっている印象です。たかが2mmの差ですが、大きな2mmです。

Xperia Ace IIの厚さは約8.9mmで、初代Aceから0.2mm薄くなっています。ただし、一枚板デザインと温かみのある質感からくる錯覚か、スペック値よりも厚みがあるようにも感じます。

  • 左側面。SIM/microSDトレイはXperiaではお馴染みの指で引き出せるタイプ

  • 右側面に音量ボタン、電源ボタン兼指紋センサー、Google アシスタントボタン

  • 上部。イヤホンジャック

  • 下部。USB Type-C端子

機能は充実、性能は力不足な面も

Xperia Ace IIは機能面では、なかなか充実しています。防水防じん、おサイフケータイは当然のごとく対応しているほか、生体認証として側面指紋認証に対応。3.5mmイヤホンジャックとFMラジオ機能も備えています。

バッテリーが4,500mAhと大きいことから(ソニーは5.5インチスマホで最大の容量とうたっています)、電池持ちも期待できます。ディスプレイの解像度はHD+と、初代Aceよりも落とされていますが、電池持ちの面ではプラスに働くでしょう。

背面カメラは1,300万画素で、人を撮る時などにボケ感を出すための深度測位カメラを装備。カメラ部は本体背面から沈み込むような形状で配置されており、落としても傷つけにくくなっています。

一方、パフォーマンスについては正直なところ性能不足な感は否めません。たとえばChromeでWebサイトをいくつか開いてみると、描画されるまで2~3秒ほど待たされます。性能の要となるチップセットはMediaTek製のHelio P35で、出荷開始から2年半が経つ製品です。

比較的コンパクトで、機能も充実していはいますが、性能面での向上が抑えられている点では、惜しい1台と言えます。

  • CPUやメモリ、ストレージは2019年のXperia Aceとほぼ同等、OSはやバッテリー容量は大きく進化しました。Xperia Ace IIは初代Aceの発売当初の価格の半額以下で販売されます

想定はシニア層、初めてスマホやサブ機向き

Xperia Ace IIは、「Xperiaだから」選ぶモデルではありません。「Xperiaらしさ」は、外観やホーム画面に部分的に取り入れられているものの、Xperiaをじっくり楽しみたいならXperia 10 IIIなどより上位のモデルをおすすめします。

Xperia Ace IIの妙味(みょうみ)のひとつは、ドコモオンラインショップで22,000円という価格設定にあります。携帯電話販売のガイドラインでは、原則で税別2万円までの回線セット割引が許容されています。すなわち、新規契約を条件として、このスマホを本体代0円に近い価格で販売することも可能というワケです(税別2万円以下の端末の割引上限は、端末価格が「0円以下にならない範囲」となっています)。

  • アイコンが大きいシンプルホーム。短縮ダイヤル機能も用意された、スマホに不慣れな人が操作しやすいモードです

また、スマホを触ったことがない人なら、レスポンスの遅さもあまり気にならないことでしょう。実際、ドコモが想定しているのは「初めてのスマホ」を選ぶ人。特にこれからスマホデビューする、シニア層が念頭に置かれています。

シニア層のユーザーなら、Xperiaシリーズが搭載する「シンプルホーム」が便利です。文字やアイコンを大きくなり、見やすく操作しやすい表示になります。このシンプルホームは、少し粗めのHD+解像度で大きなディスプレイを活かす使い方といえるでしょう。

  • 紙冊子の「かんたん使いこなしガイド」でスマホ初心者も安心

もう1つの使い方としては、待受用のサブスマホをとにかく安く購入したいという人には悪くない選択肢となりそうです。4,500mAhのバッテリーに、Xperiaシリーズの組み合わせなら、比較的長期間、待受専用で持っていても電池切れを気にせず使えることでしょう。