キヤノンは4月14日、デジタルカメラで撮影した写真を5G対応のモバイル端末からFTPサーバーに転送するアプリ「Mobile File Transfer」を発表した。iOS版のアプリは6月下旬公開予定で、無償公開する。次バージョン以降は有償となる。Androidには今後対応の予定。

  • プロ向けのミラーレスカメラや一眼レフカメラで撮影した写真をiPhone経由でFTPサーバーに転送するアプリ「Mobile File Transfer」をキヤノンが発表。競技場のフィールドなどから多くの写真を素早く送信できる

プロ向けのミラーレスカメラや一眼レフカメラで撮影した写真を、モバイル端末経由でFTP / FTPS / SFTPサーバーに転送するためのアプリ。これまでは、現場で撮影した画像は有線LAN接続したパソコンから転送する方式が主流だったが、このアプリを使うことで有線LANのない撮影現場からでもデータ転送がやりやすくなる。

  • アプリの仕組み。5Gのモバイル通信に対応したiPhoneと組み合わせて利用する

5G対応のモバイル端末に対応するので、高速な5G回線を使って大量の画像データを素早くアップロード可能。転送方法は自動 / 手動を選択でき、設定した条件に基づいて特定のファイルのみを送信するフィルター転送に対応する。

転送する画像には、世界の主要な新聞社や通信社が参画するIPTC(国際新聞電気通信評議会)策定の標準規格に基づき、撮影者名や画像のライセンス情報などのメタデータを付加可能。メタデータの編集も行える。カメラからモバイル端末へ転送する画像に音声メモを付けたりもできる。

対応カメラは、EOS R5、EOS R6、EOS-1D X Mark III、EOS-1D X Mark II。