米NVIDIAは、4月12日(現地時間)に開幕した年次カンファレンス「GTC 2021」のなかで、新DPU「BlueField 3」を発表した。
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NVIDIA「BlueField 3」
BlueFieldはDPU(Data Processing Unit)と呼ばれる製品。今回発表されたBlueField 3では220億個のトランジスタを搭載しており、16個のArm A78コア、DDR5メモリインタフェース、アクセラレータエンジン、400Gbps NICを統合。VMware ESXなどの仮想化ソフトウェアスタック全体をBlueField単体で実行でき、セキュリティやネットワーク処理をCPUからオフロードできるとしている。
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データセンターの仮想化が進み、アプリケーションは機能ごとに小さく細分化。これにともなってデータセンター内のトラフィックが増大し、結果としてCPU負荷が高まっている
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そこでDPUをデータセンターに導入。BlueField3単体でVMware ESXなどを実行し、CPU負荷の要因になっているプロセスをBlueFieldにオフロードすることでシステム全体のパフォーマンスを高める
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GeForce Nowもそうした基盤で提供しているサービス。BlueFieldを導入することで、実ゲームが動作しているサーバーからセキュリティやネットワーク処理、ドライバアクセラレータをオフロードしてレスポンスやパフォーマンスの向上を実現したという。画像下部にBlueFieldのカードが写っている
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BlueField用のSDK「DOCA 1.0」も提供開始
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あわせて2024年に予定しているという「BlueField 4」も予告した。市場の要求スペックはムーアの法則を超えるペースで高まっているため、次期モデルでは640億個のトランジスタを搭載する圧倒的な性能向上幅を見込むとしている