日本HPは3月17日、ディスプレイ(PC本体)部分とキーボード部分が完全に分離するデタッチャブル型の2in1 PC「HP Elite Folio」を発表した。PC本体はタブレット、専用カバーと一体型のキーボードを装着すればクラムシェル型ノートPC風に使える。6月中旬の発売、HP Directplusでの直販価格は税込209,000円から。
HP Elite Folioは13.5型の2in1 PC。プロセッサにQualcomm Snapdragon 8cx Gen2、OSにWindows 10 Pro 64bit ARM版を採用している。64bit(x64)アプリは動作せず、64bit(ARM64)アプリ、32bit(ARM32)アプリ、または32bit(x86)アプリが必要な点に注意。
USB端子などのインタフェース類をキーボード側に集中することで、PC本体(タブレット)の厚さは16.1mmという薄型を実現。本体はファンレス設計で静音性に優れ、キーボードとの着脱や変形もスムーズ。5GやLTE通信に対応し、24.5時間のロングバッテリによって外に持ち出して仕事にも趣味にも使いやすい仕様だ。
スマートフォンとQRコードでペアリングすることで、双方向でコンテンツやデータが共有できる「HP QuickDrop」を搭載。スマートフォンで撮影した写真をPCで編集してアップロードするといったことが簡単に行える。
PC本体は画面のアスペクト比が3:2のタブレットになり、A4用紙と同じ縦横比なのでプレゼン資料なども表示しやすい。解像度は1,920×1,280ドット。仕事でもプライベートでも使いやすいよう、外観にヴィーガンレザーの素材を採用し、滑らかなエッジと相まって机の上やカバンの中で上質なステーショナリーに見えるようデザインしている。
専用の「HP Eliteスリム アクティブペン」が付属。キーボード部の充電機能付き格納スペースから、サッと取り出して使える。アクティブペンはバッテリ駆動なので電池切れに備えて予備の電池を持ち歩く必要がない。
HP Elite Folioは、メモリ容量、ストレージ容量の違いで2モデルを用意する。上位モデルの主な仕様は、SoCがQualcomm Snapdragon 8cx Gen2(最大3.0GHz)、メモリが16GB LPDDR4X、ストレージが512GB M.2 SSD(PCI Gen3 x4 NVMe)、グラフィックスがQualcomm Adreno 690 Graphics(CPU内蔵)。
通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ax対応無線LAN、Buetooth 5.0、5GおよびLTE通信(nanoSIMスロット)。インタフェース類は、720p Webカメラ(Windows Hello対応)、USB Type-C(5Gbps、USB Power Delivery、DisplayPort 1.4)×2、ヘッドホン出力・マイク入力コンボ端子など。バッテリ駆動時間は24.5時間。本体サイズは約W298.6×D229.6×H16.1mm、重さは約1.32kg。